大阪日朝友好訪朝団 教育に力、「すばらしい国」 |
民間レベルの交流が重要 【平壌発=鄭茂憲記者】今年の夏、近年ではもっとも多くの日本人たちが朝鮮を訪問した。彼らが口をそろえて話していたのは、「日本の報道から想像させられる姿とはまるで違った」というものだった。9月20〜24日に朝鮮を訪れた大阪日朝友好訪朝団のメンバー4人も、市民たちの明るい表情に驚いたという。 団長を務めた玉置紘一さん(ガソリンスタンド経営)は、今回が初めての訪朝だ。「日本では『朝鮮は怖い国』というイメージがある。在日朝鮮人の友人から朝鮮の話をよく聞いていたので、日本で話されていることを信じていたわけではないが、実際に来てみて、『百聞は一見にしかず』だということを感じた」。 玉置さんは、現在の朝・日関係は最悪だが、逆に言えば、「これ以上悪くなることはない」と楽観的だ。「日朝間の国交正常化は必要だが、現状ではすぐには実現できないのが現実。でも民間レベルでの交流は可能だ。日本の人たちに朝鮮の本当の姿を伝えたい。それが日本国民としての、自分の義務だと思う」と語った。 前田隆司さん(管工事業経営)は、「市民たちの表情や美しい街並みを見ながら、これまで持っていたイメージが変わった」という。「日本と朝鮮は近くにありながら、不正常な関係が続いている。でもいつまでも今のままの関係でいいわけがない」と話しながら、両国の関係を改善するためにも、民間レベルでの交流の重要性を口にする。 朝鮮の教育水準に驚いたと話すのは、住友昭之さん(歯科技工士)だ。彼は、訪問した綾羅小学校で見た子どもたちのいきいきした表情が印象的だったという。「いい社会を作るには、人間教育が何よりも大切だ。朝鮮では子どもたちの教育に力を注いでいることがわかった。すばらしい国だと思う」。 砂子一博さん(造花販売業経営)も、「朝鮮の教育システムに驚いた」。 「国家が、未来を担う子どもたちの教育をどのように行うかで、これからが決まる。彼らが大きくなれば、朝鮮は発展するだろう」 [朝鮮新報 2008.10.1] |