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〈論調〉 ジョージ・ワシントンは遊覧船ではない

 6日、米国の原子力空母ジョージ・ワシントンが釜山沖に姿を現した。

 ジョージ・ワシントンは観光客を乗せる遊覧船ではなく、9万7000トンの戦争装備を積載する超大型原子力空母である。常に搭載している戦闘機と戦闘爆撃機だけでも約100機に達する。

 米国はこのようにぼう大な攻撃武力を搭載した超大型原子力空母を釜山沖に送り込み、先鋭な朝鮮半島情勢をよりいっそう激化させてわれわれの軍隊と人民を刺激している。

 朝鮮停戦協定が締結されて半世紀が過ぎたが、わが国と米国は依然として交戦状態にある。

 米国は停戦協定に反して南朝鮮とその周辺に侵略武力を集結させて大規模戦争演習を相次いで繰り広げ、わが国を武力でのみ込む機会だけをうかがっている。

 「対話」と「平和」について大騒ぎするが、その裏で北侵のための武力増強と戦争演習を強行しているのがまさしく米国である。いかなる偶発的な事件によっても武力衝突が起こりかねないし、全面戦争になりかねないのが朝鮮半島の現実である。

 まさにこうした朝鮮半島の水域に米国が超大型原子力空母を送り込んだのは、海の景色を眺めるためでないことは明白である。

 イラク戦争やバルカン戦争でも主要な役割を果たしたのは原子力空母であった。米国がジョージ・ワシントンを釜山沖に進出させたのは、われわれの軍隊と人民に対する露骨な武力恐喝であることは疑う余地がない。

 米国は機会をうかがいながら、それとみれば戦火を放つ段取りをつけている。われわれの軍隊と人民が、困窮欠乏に耐えてまで自衛的国防力を引き続き強化する理由がここにある。

 米国は、武力でわが国をどうにかしようとする妄想を捨て去るべきである。(民主朝鮮12日付論評)

[朝鮮新報 2008.10.17]