李根・朝鮮外務省局長が訪米 「いかなる政権にも対応準備」 |
ニューヨークで6者会談の朝米代表が接触した。朝鮮外務省の李根局長一行は4〜10日、ニューヨークに滞在した。大統領選挙と同時期に行われた朝鮮の外交関係者の訪米と現地での言動は内外の注目を集めた。 6者、米国側と協議 李局長は6日(現地時間)、全米外交政策協議会(NCAFP)の事務所で、ソン・キム米国務省特使と6者合意履行問題など朝米間の懸案問題について協議した。 李局長は協議後、記者らに対し「10.3合意に沿って各側が義務をどのように履行したか深く話し合い幅広い論議を行った」と協議結果に満足を示し、「今後もこのような論議を続ける」と明らかにした。そして、朝米間では検証問題などについてすでに合意されており、この日の協議では今後、何をすべきかについて意見を交換したと付け加えた。 また、オバマ氏が次期大統領に選出されたことに対する記者の質問に「(これまで)われわれと対話しようとする政権や、われわれを孤立させ抑制しようとする政権も相手にしてきた」と指摘しながら、「われわれはいかなる政権が登場しても、その政権の対朝鮮政策に合わせて対応する準備ができている」と応じた。 この日夕方、李局長は6者会談米国側首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補と夕食を兼ねた協議を行った。協議後、米国の新政権と対話を行う用意があるかに関する記者の質問に対し「(オバマ政権が)対話を追求すれば対話し、(朝鮮の)孤立を追求すればそれに対応する」と答えた。 NCAFP会議参加 李局長一行は7日、NCAFP主催の米国の朝鮮問題専門家会議に参加した。 同会議にはヘンリー・キッシンジャー元国務長官、ウィンストン・ロード元国務次官補、ドナルド・グレッグ元南朝鮮駐在大使、ソン・キム特使などが参加した。米大統領選挙期間、オバマ陣営で朝鮮問題を担当したフランク・ジャヌージ氏も姿を見せた。 約4時間におよぶ会議は非公開で行われ、参加者の発言は外部に明かされなかった。NCAFP関係者は同会議がこれまで6年間、「米朝間の非公式チャンネルに活用」されてきたと述べながら、内容を完全非公開とする原則によって参加者らは「率直で自由な討論」を行っていることに言及した。 会議終了後、主催者側を代表して記者会見したドナルド・ザゴリア理事は「会議は友好的な雰囲気の中で行われた」と述べた。 そして、今回の会合が朝米間の懸案問題を論議しただけでなく、「米国の次期政権で重要な役割を果たす人物と朝鮮政府の高官を紹介する場を兼ねたものだった」と説明した。 [朝鮮新報 2008.11.12] |