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〈論調〉 「核放棄」前提論は詭弁

 南朝鮮の「民主平和統一諮問会議」首席副議長の李基沢がこのほど、「北の核廃棄が南北関係解決の大前提」であり、「北に核が存在する限り、いかなる南北交流も何の意味もない」と述べたのは朝鮮半島の核問題を北南関係と無理に結び付けようとする横暴な詭弁である。

 朝鮮半島の核問題は、米国の対朝鮮敵視政策に起因する。

 米国が対朝鮮敵視政策を転換すれば、朝鮮半島の核問題はスムーズに解決されるはずである。朝鮮半島の核問題は結局、朝米間で解決すべき問題である。

 北南間の問題はこれとは違う。

 北南関係問題は、統一を志向する同族同士の関係問題であり、その当事者は北と南の全民族である。

 したがって、全民族が和解し、協力して自主統一を実現すると北南関係問題はスムーズに解決される。

 北南間の問題解決において「大前提」となるのは「北の核廃棄」ではなく、6.15共同宣言と10.4宣言を履行することである。

 李明博大統領が6.15共同宣言と10.4宣言を履行しようとする誠実な立場と姿勢を持っていたなら、北南関係が現在のように収拾できない最悪の局面に陥ることがなかったのは言うまでもなく、北南間の協力と交流も活発に行われたであろう。(民主朝鮮7日付論評)

[朝鮮新報 2008.11.12]