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〈論調〉 「拉致問題」の上程は失策

 日本は6者会談に「拉致問題」を上程すれば不純な政治的意図を貫徹できるものと計算した。そのため、日本の反動層は「拉致問題」の進展がなければ「対北エネルギー支援」に参加できないだの何のと強弁を張って会談の進展を妨害した。

 その結果、彼らに与えられたものは6者会談参加国の冷たい視線と冷遇だけであった。

 ここまでくれば、日本としては初めから朝鮮半島の非核化を論議する場に途方もない問題を上程させたこと自体が重大な誤り、論理的な失策であったことを素早く判断し、分別のある行動を取るべきであった。

 「拉致問題」解決の当事者はあくまでも日本である。双務関係問題を第三者の力を借りて解決しようとする日本の反動層の考えも間違っているが、いわゆる「集団的制裁」と「圧力」の方法で解決しようとする日本の反動層の行為はさらに笑止千万である。

 日本の反動層は「拉致問題」にかこつけて「対北エネルギー支援に参加しないというのが政府の方針」であるとしているが、その場合、日本の6者会談参加の名分が薄らぐだけであるというのは自明の理である。

 われわれとしては、日本が「対北エネルギー支援」に参加しようがしまいが構わない。しかし、何の役割も果たせず、逆に会談の進展に障害となる日本を朝鮮半島非核化のプロセスから除外しようと要求せざるをえなくなっている。

 日本は、これらの点を斟酌して事態発展の論理的な帰結を十分に考慮して行動する方が良かろう。

 日本が6者会談から追い出される恥をさらすかどうかは全的に、自身の態度次第である。(民主朝鮮11日付論評)

[朝鮮新報 2008.11.19]