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〈論調〉 「核の傘提供」は先制攻撃論

 米国防長官はカーネギー国際平和財団で演説し、米国が「北朝鮮の核脅威」に対処して南朝鮮と日本に自国の核抑止力に依拠するよう「核の傘の提供を続ける」と公言するとともに、新核兵器の開発および生産計画を推進すべきであると力説した。これは絶対的な核の優位で世界を牛耳り、朝鮮半島「有事」の際、朝鮮に対する核先制攻撃により侵略的な対朝鮮戦略を実現しようとする危険な核戦争企図の発露である。

 米国は朝鮮を核攻撃の対象に名指しして任意の時刻に実践に移そうとしている。最近も米国は、南朝鮮とともに膨大な侵略武力を動員して朝鮮に反対する大規模連合上陸訓練を行って戦争熱を鼓吹した。

 われわれは、米国の執ような戦争挑発策動に対処して自衛的国防力強化に当然の力を注いでいる。われわれの自衛的国防力強化の措置は徹頭徹尾、平和的性格を帯びており、したがってそれは誰にも絶対に脅威とならない。

 米好戦勢力は核兵器使用の最初の対象として朝鮮を選定している。彼らが朝鮮の「核脅威」説を騒ぎ立てて南朝鮮と日本に「核の傘を提供」するというのは、その美名のもとにわれわれに反対する核戦争を挑発するための偽装看板である。

 米好戦勢力は、朝鮮のありもしない「核脅威」にかこつけて新しい核兵器の開発と生産を続け、核で朝鮮をどうにかしようとする犯罪的企図を捨てるべきである。(労働新聞12日付論評)

[朝鮮新報 2008.11.19]