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朝鮮代表が演説 国連安保理改革問題に言及

 朝鮮代表は11月19日、第63回国連総会全体会議における国連安保理改革問題討議で演説した。

 朝鮮代表は国連安保理が多くの場合、一部特定国家の利害関係実現に利用されており、権限外の問題が往々に取り扱われるなど、理事会の越権行為が深刻な段階に至っていると指摘した。

 代表は、安保理が国際平和と安全を実質的に保障する責任ある機関になるべきであり、いかなる特定国家の戦略的利害関係を実現するための道具になってはならないと強調した。

 また、安保理の活動において公正の原則が徹底的に順守されるべきであるとし、紛争問題は当事者側が対話と協議を通じて平和的に解決することを基本にすべきであると主張した。

 そして、制裁と武力使用のような強圧的な措置は徹底的に排撃されるべきであり、安保理決議が総会の承認のもとでのみ効力をもつようにする制度を設け、安保理が発展途上国だけを不当に取り扱う場になってはならないと強調した。

 代表は、急変する国際情勢に合致するよう安保理改革を一日も早く実現すべきであると述べた。

 そのうえで、国連加盟国の絶対多数を占める非同盟およびその他発展途上国の代表権が十分に保障されることが重要だと主張した。

 さらに、安保理の拡大問題について、常任理事国の拡大よりも実現可能な非常任理事国の拡大から着手することを主張した。

 そして、常任理事国を拡大する場合、かつての戦犯国として未だ過去の侵略史を清算せず、むしろわい曲している日本のような国が常任理事国になるのを絶対に許してはならないとの立場を表明した。

 また、安保理活動の公開性を保障する措置を早急に講じることが重要だと述べた。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2008.11.28]