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朝鮮で第3世代移動通信サービス開始 朝鮮とエジプトが合弁会社設立

呼称は「KORYO LINK」

 【平壌発=金志永、韓昌健記者】朝鮮で第3世代(3G)移動通信サービスが開始された。朝鮮逓信社と携帯電話サービス業を世界規模で展開するエジプトのオラスコム・テレコム社による「逓オ合弁会社」が業務を請け負う。15日、平壌の人民文化宮殿でサービス開始に関する行事と記者会見が行われた。

コールセンターを見て回る関係者たち(15日) [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 今年5月、朝鮮国内全域で第3世代移動通信サービスを展開するためのテストが実施された。その後、「逓オ合弁会社」は平壌市とその周辺に通信網を構築するための設備投資を推進してきた。

 サービス開始時点の通信エリアは平壌市内と周辺地域で、現在の技術レベルでサービスを提供できる顧客数は12万6000人。将来的には、国内の需要にそって技術力をさらに高め、価格を調整し、サービス利用地域も首都圏から全国へと拡大していく計画だ。

 今回、開始された第3世代移動通信サービスの呼称は「KORYO LINK」。ロゴマークは千里馬を表象にしている。朝鮮の国旗色をベースにしたマークには、「一日に千里を駆ける速度で、より高く、より速く、情報通信分野の現代化を目指して疾駆する朝鮮」の姿が表されているという。

 行事には、盧斗哲副総理と柳英燮逓信相、朝鮮逓信社のパク・ミョンチョル社長、そしてナギブ・サウィリス会長を団長とするオラスコム・テレコム社代表団、駐朝各国大使館員、国際機構関係者らが参加した。

サービス開始に関する行事(15日、人民文化宮殿) [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 あいさつを行ったパク社長は、「通信網を現代化することは、強盛大国建設における重要かつ切迫した問題の一つ」と前置きし、オラスコム・テレコム社について「通信網建設のために多額の投資を行い、朝鮮の通信現代化に多大な貢献をしてくれた」と紹介した。

 続いてサウィリス会長が祝賀演説を行った。

 サウィリス会長は、エジプトと朝鮮が伝統的に友好関係にあることについて触れ、「建国以来、最も困難な時期に、朝鮮がエジプトを援助してくれたことを今も忘れてはいない」ことに言及。「今回、われわれが朝鮮の情報通信分野発展のために支援できることを誇りに思う」と述べた。

 また、朝鮮の全人民に「KORYO LINK」のサービスが行き届くまで支援を継続する意向を示した。

 その後一行は、「KORYO LINK」のブースとコールセンターが新設された国際通信局へと移動し、除幕式を行った。

千里馬を表象したロゴマーク [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 引き続き行われた記者会見でサウィリス会長は、今回の合弁会社が朝鮮の会社であることを再三強調した。

 「会社の運営もサービスの利用者もすべて朝鮮人民。営利追求の側面は否定しないが、目標はあくまで朝鮮国内での人民生活の向上と先進的な技術の提供にある」と語った。

 また、普及の展望について「情報通信に対する需要は国家の経済発展とともに拡大していくだろう」と述べ、「朝鮮にはそれを実現するだけの潜在力がある」との見解を示した。

 記者会見では端末機種が紹介され、加入と利用方法に関する説明も併せて行われた。

 最後にサウィリス会長は、オラスコム・テレコム社にかぎらず、オラスコムグループ全体として朝鮮への投資が行われており、情報通信以外の分野では銀行、鉄道、建設部門において協力事業が推進されていることを明らかにした。

【オラスコム・テレコム社】主にエジプトと中近東、アジア地域で移動通信サービスを展開している。同地域での顧客数は8000万人に達し、世界中で約1億人の加入者を抱える。従業員数は2万4000人。朝鮮逓信会社と昨年1月、朝鮮の電気通信分野での長期協力を実現することに合意し、5月に平壌に住所を置く合弁会社を設立した。系列会社は情報通信以外の分野でも、朝鮮と一連の経済協力事業を推進している。オラスコム・コンストラクション・インダストリーズ(OCI)は昨年、朝鮮の祥元セメント連合企業所の現代化および運営に向けた協力関係樹立を目的とする合弁契約を締結した。その後、OCIは、セメント世界最大手の仏ラファージュ社に買収され、その系列会社となった。

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