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〈金剛山歌劇団ソウル公演〉 プログラム・解説

第1部

 ●伝説舞踊「金剛仙女」
 朝鮮の伝説「金剛山の八仙女」を舞踊化したもの。内外で評価が高い。絶景絶勝の地、金剛山に魅了された天女と牧童の愛の物語が幻想的に展開される。

 ●女人4人舞「泉のほとりで」
 劇映画「花咲く村」の主題歌「花咲く仕事」を舞踊音楽に改作し、舞踊化したもの。

 ●群舞「扇の舞」
 朝鮮の舞姫・崔承喜が創作したもの。朝鮮では芸術においても、暮らしの中でも「扇」の歴史が古い。舞踊の中に「扇」をいち早く取り入れた名作。

 ●独舞「太鼓の舞」
 1959年、オーストリアのウィーンで行われた第9回世界青年学生祝典で、当時20歳の人民俳優・洪貞花が出演し、金メダルを受賞した作品。

 ●群舞「りんごの豊作」
 歌劇「金剛山の歌」の挿入舞踊として創作され、後に小品化されたもの。豊作を祝う果樹園でりんごを収穫する女性労働者の喜びを形象化したもの。
 朝鮮の4大名作の一つ。

 ●独舞「トラジ」
 朝鮮を代表する創作家で、人民俳優の金落栄が60年代に発表した処女作品。初演は洪貞花。作品は朝鮮民謡「トラジ」の旋律にのせて、深山にひっそりと咲く「トラジ」の花を、民族受難に打ち勝った朝鮮女性の力強い姿に重ねて描いた作品。

 ●群舞「チェンガンの舞」
 崔承喜の娘、安聖姫が創作した「巫女の舞」を元にして80年代に、崔承喜の弟子で創作家の人民芸術家金恵春が現代風にアレンジしたもの。

第2部

 ●民俗舞踊「高麗三神仏の舞」(康秀奈作)
 朝鮮初の統一国家であった高麗の首都開城にあった霊通寺は、北南、日本の専門家と仏教関係者によって鮮やかに復元された。約500年もの間、地中深くに眠っていた仏画「三神仏」に、祖国統一への祈りを込めた幻想的な作品。

 ●独舞「雪竹花」(康秀奈作)
 高麗に咲いた一輪の花、雪竹花を讃えた剣舞。祖国を守るため命をかけて侵略者を撃退した朝鮮のジャンヌダルク、ソルチュッファを形象した。

 ●群舞「月光の下で」(康秀奈作)
 創作音楽舞踊組曲「季節の移ろいとともに咲く花」に挿入された作品。改良された民族楽器と洋楽器を編成した叙情的な管弦楽演奏と幻燈に映し出された舞踊が美しい世界を描く。

 ●独舞「愛するチマ・チョゴリ」
 近年、日本社会では朝・日関係が悪化するたびに朝鮮学校に通う女子生徒たちの制服、チマ・チョゴリを標的にした卑劣な切り裂き事件が頻発した。民族の尊厳を守ろうとする女子生徒たちの内面の世界を毅然と描く。

 ●群舞「私たちの錦繍江山」
 民謡「八道江山」の華やかなリズムに乗せて、朝鮮半島の美しい景色を軽やかに舞踊化したもの。

 ●チャンセナプ独奏
 「青山里に豊作が来た」
 「アメージンググレイス」

 ●群舞「チャンゴの舞」
 朝鮮の代表的な民族打楽器チャンゴを使った作品。明暗と速度の対照、リズム感も浮き彫りにする。北でも絶賛され、00年のソウル初公演の際にも好評だった。

 ●女人3人舞「ハナ−ひとつ」(白煥栄作)
 60余年も分断された愛する故郷。一日も早く祖国を統一しようと立ち上がった北と南、海外の同胞たちの姿を舞踊で表現した作品。

[朝鮮新報 2008.1.9]