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「平壌に行ってみたい」

チュ・オクさん 在中総連本部食堂勤務

 朝鮮の海外公民団体である在中朝鮮人総連合会の本部(瀋陽)で食堂の賄いとして働く。在中総連のメンバーは朝鮮国籍を有しているが、チュさんは中国国籍を有する朝鮮族だ。国籍は違っても同族として在中総連の活動を助ける朝鮮族は多い。彼女もその1人。「流れている血は同じ。助け合いは当然」と話す。

 1993年、黒龍江省から瀋陽に移住した。体を悪くし長時間の労働が困難になったが、5年前、近所に住む前任者から紹介され、この職に就いた。以前は在中朝鮮公民の存在すら知らなかった。しかし、本部の食堂で交わされる会話を聞くうち、彼らにとって祖国という存在の大切さを理解するようになった。「この間、多くのことを学んだ」とチュさん。平壌訪問が目下の願いだ。「同じ民族が住む国、とても興味があります」と、まだ見ぬ自身のルーツに想いをはせていた。(希)

[朝鮮新報 2008.1.15]