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くらしの周辺−最近の朝大生は…

 同胞たちが集まる場で「最近の朝大生は…」と言われることがある。どうしてもネガティブな視点から言う人が多い。「日本の若者同様、朝大生も例外ではない」とか…。

 先日、1年生の女子学生2人が僕を訪ねてきた。ある国際NGO団体が主催するイベントに参加し、「貧困撲滅」のために「自分も何かをしたい」と奮い立ったらしい。「貧困撲滅」を呼びかけ、世界中で賛同する人たちが同時刻に立ち上がり、その人数をカウントし、世界中にアピールするという企画で、大学内で自分たちも一緒に行動したいという。「ぜひ、やってみなさい」と僕。それから2人の奮闘が始まった。宣伝物を作り、食堂や、授業前の各教室で一生懸命呼びかける。賛同者がどんどん増える。そして、10月17日午後6時。学内の70%近い学生たちがいっせいに立ち上がり、「貧困撲滅」を訴えた。全世界で3881万1953人が立ち上がり、ギネス記録を更新したらしい。

 かの学生たちは、今度は研究に打ち込む。「なぜ、貧困が起きるのか」「どうしたら解決できるのか」。一生懸命研究に励み、今度は全員の前で発表する。実体験・感動→工夫、努力→行動→そして、研究→発表。大学生らしい姿に、「なかなかやるじゃないか」と僕自身も感動を覚えた。彼女たちはそれがきっかけとなり、「学問」に興味を持つようになったらしい。

 昨年7月から朝大学生委員会の仕事に携わることになった。朝大生のパワーと可能性に驚かされる毎日である。そして確信して言えることがある。「最近の朝大生の方が…もっとすばらしいですよ(笑)!」(宋修日・朝青朝大委員会指導員)

[朝鮮新報 2008.2.2]