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NYフィル平壌到着 東平壌大劇場で公演

 【平壌発=金志永、呉陽希記者】米国の名門交響楽団ニューヨーク・フィルハーモニックの一行が25日、朝鮮での初公演のため平壌に到着した(写真)。

 ニューヨーク・フィルの平壌訪問は、朝鮮文化省と朝鮮芸術交流協会の招請によって実現した。

 26日夕、東平壌大劇場で行われた公演では朝米両国の国歌とガーシュウィンの「パリのアメリカ人」、ドボルザークの交響曲「新世界から」などが演奏された。公演は、朝鮮国内と全世界へ向けて生中継された。

 一行は中国・北京を経由して25日午後、空路で平壌入りした。団員とその家族、同行記者団、関係者も含め総勢260余人。空港で宋錫煥・文化省次官をはじめとする関係者が一行を迎えた。

 常任指揮者で音楽監督のロリン・マゼール氏は空港で記者団の質問に答え、「われわれを迎えてくれた朝鮮の人びとは、みな親しみやすい表情に見えた。テレビを通じてわれわれの公演を全国の人びとに披露できる事をとてもうれしく思う」と述べた。

 一方、朝鮮文化省と芸術交流協会主催の歓迎宴が25日夜、人民文化宮殿で行われた。

26日夕、東平壌大劇場で行われた公演 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 また、一行は同日、万寿台芸術劇場で平壌市のアーティストが出演する公演を鑑賞した。

 国内では今回の公演を前にして、新聞やテレビなどのメディアがニューヨーク・フィルをはじめとする各国の有名オーケストラを紹介し、交響楽を解説する特集を組んだ。

 ニューヨーク・フィルの平壌公演は、朝米両国政府の関心の下で実現した。2月中旬、北京で6者会談朝鮮側団長の金桂官外務次官と会った米国側首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は、同フィルの公演が音楽分野における「独自の取組み」であるとともに、「米国政府としても歓迎し多くの支援を行っている」と述べた。

 米国有数の交響楽団による初の平壌公演は、音楽家やクラシックファンのみならず一般市民の間でも大きな関心を集めた。

[朝鮮新報 2008.2.27]