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〈本の紹介〉 ピョンヤンへの旅 親子の見聞録

平和と友好の願い

 06年9月、5日間の日程で広島青少年文化センター・小田寧之所長が、娘の寿真子さんとともに朝鮮を訪問した。本書はその旅の記録である。

 小田さんは、朝・日親善高校広島サッカー大会「ピョンファ杯」に第1回目から協力してきた。朝鮮学校とは10年以上前からつきあいがある。

 幼い頃、過酷なダム建設現場から逃げ出した朝鮮人を目撃、学校のクラスメイトの中にも朝鮮人の子どもがいたという。

 「今となっては『韓国』は日本に一番近い国となったが、『北朝鮮』はいまだ近くても自由にいけない国である。この国の若者や一般市民が、日本をどのように想い、何を考えて過ごしているのか、その一つでも知り、学ぶことができるのならぜひ訪問したい」と動機を綴った。

 錦繍山記念宮殿、凱旋門、チュチェ思想塔、冷麺とショッピング、モランボン第一高等中学校訪問…など、35の項目に分けて朝鮮で見聞きしたものを116枚の写真とともに収めている。

 朝鮮対外文化連絡協会関係者はじめ現地の人々との心温まるエピソードからは、平和を願い、両国の友好親善を願う小田さんの想いが伝わってくる。(潤)

[朝鮮新報 2008.2.29]