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「ひたむきにがんばりたい」

成昴徳さん ラグビー近鉄ライナーズ

 来シーズンからラグビートップリーグに昇格する近鉄ライナーズのプロップ。在日同胞として初めて、日本選手権に出場した。

 「謙虚なプレー」を常に心がけている。チーム内では「スクラムの要」(近鉄・中谷誠監督)として、セットプレーを安定させる中心的な存在だ。

 中級部卒業を控えた98年末、3歳上の兄と見た大阪朝鮮高級学校の全国大会府予選決勝に魅せられ、即入部を決意、主将も務めた。

 「真面目で個人練習を欠かさない」(近鉄・大隈隆明主将)尼崎出身の24歳。信条は「成昴徳」として活躍すること。上を志す後輩への道標になろうと日々励んでいる。一方で、父母、朝高時代の監督、コーチらへの感謝の気持ち、恩を片時も忘れない。

 「少年だった自分を大人にしてくれたラグビー。現状に満足せず、在日朝鮮人としてひたむきにがんばりたい」と目を輝かせた。(東)

[朝鮮新報 2008.3.3]