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NYフィル平壌公演 米政府元高官らも評価

「両国の果敢な決断で実現」

 ニューヨーク・フィルの平壌公演鑑賞のため訪朝した米国の民間団体「コリア・ソサエティ」のエバンス・リビア会長(元米国務次官補)は、「米朝両国の果敢な決断があったからこそ、実現した」と今回の公演を評価した。

 「コリア・ソサエティ」は米政府の元高官や朝鮮問題の専門家、研究者らで構成された団体で、公演の実現に大きな役割を果たしたといわれている。リビア会長は同団体のドナルド・グレッグ理事長(元駐南朝鮮大使)とともに2月26〜27日まで訪朝した。

 連合ニュースによると、リビア会長は28日、ソウルで行われた「駐韓米国商工会議所」主催の懇談会で、「公演の実現に向けて活動する過程で、朝鮮側の最高指導者の支持と助力があったことを感じた」と述べた。

 また、朝鮮側がニューヨーク・フィルを平壌に招請した背景について、「プロパガンダ」との見方を否定し、「朝鮮は米国との正常な関係を結ぶ準備ができており、内部に向けては『外国文化の受け入れはおかしいことではない』ということを示そうとしたのでは」と分析した。

 リビア氏らとともに訪朝したウィリアム・ペリー元国防長官も、今回の公演が「核問題をめぐる米朝間の対決状態を解消する助けになることを期待する」と述べた。

 AFP通信によると、ペリー元長官は公演鑑賞後、記者団に対し「米朝間にはいまだ多くの不信と疑心が存在している」としながらも、「米朝両国民が音楽という普遍的な言語を通じて話し合うという、すばらしいことが起きた」と今回の公演の意義を強調した。

[朝鮮新報 2008.3.7]