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日弁連シンポジウム 性差別としての性暴力犯罪

 日本弁護士連合会によるシンポジウム「性差別としての性暴力犯罪〜その法律上の問題点〜」が1日、東京都千代田区の弁護士会館で行われた。

 シンポではまず、基調報告1「性差別としての暴力」(両性の平等に関する委員会・角田由紀子副委員長)と基調報告2「判例から見た強姦罪規定の問題点」(同委員会・目々澤富子委員)が行われた。

 つづいて、パネリスト3人が「性暴力犯罪の保護法益」(齊藤豊治・大阪経済大学教授)、「被害者支援の現場からみた強姦罪」(矢田川知恵・大学非常勤講師)、「強姦罪の暴行・脅迫要件と同意」(周藤由美子・ウィメンズカウンセリング京都)について講演をした。

 また、パネリスト5人を迎え、報告や講演の内容に基づき、パネルディスカッションが行われた。

 さらに、シンポでは実務家や研究家、被害者支援者らの報告を受け、女性に対する暴力(強姦罪や性的侵害行為、性暴力)が支配の手段となっている社会的構造―性差別についての議論が展開された。

 また、両性平等に関する考えが大きく変わったことに対し、強姦罪の規定と適用状況がその変化を反映していないことなどの問題について、刑法や憲法の視点を交えながら、深い議論がなされた。(裕)

[朝鮮新報 2008.3.7]