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「心が通じる喜び」

ジェームス三木さん 脚本・演出家

 先月、東京都北区王子で行われた金剛山歌劇団舞踊公演を観覧した。

 「とても意義のある良い公演だった。とくに、在日朝鮮人女学生のチマ・チョゴリ引き裂き事件をテーマにした独舞『チマ・チョゴリ』と、朝鮮半島の統一問題を扱った3人舞「ハナ(ひとつ)」に感動した。人間の喜びには二通りがある。

 一つは敵に勝つ喜び、他の一つは心が通じる喜びだ。前者は政治や軍事力を表し、後者は文化や芸術、恋愛などで表現される。公演には、朝鮮がどんなに世界と通じようと願っているのかがよく現われていた。文化交流の大切さを、今一度感じさせる良い舞台だった」と話した。

 昨年、植民地時代の創氏改名をテーマにした青年劇場の演劇「族譜」(梶山季之原作)の脚本・演出を手がけた。「族譜」は、今年6月から7月にかけて、全国巡演を予定している。(潤)

[朝鮮新報 2008.3.10]