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「絆」をしっかりと

鄭光誠さん 東京学生会公演の演劇指導員

 3月26日に行われた東京学生会の文化公演「絆〜きずな〜」で演劇の監督や脚本、演出などを手がけた。

 リアリティーあふれる脚本を仕上げるため、生徒たち一人ひとりにていねいに話を聞いた。そして「楽しみながらやる!」「まずストーリーの意味を理解する」ことを常に心がけるよう指導した。

 「朝鮮人であること」について、真剣に考え悩み、討論する生徒たちの姿は、不思議であり、うらやましくもあったという。それは「朝鮮人の輪の中で育ってきた自分に比べて、朝鮮人としての自己と純粋に向き合っているから」。

 「一つひとつの出会いを大切に、学生会の仲間との『絆』をしっかりとつなげていってほしい」

 現在、26歳。劇団「新宿芸能社」に所属、06年12月には劇団『三文役者』を立ち上げ、俳優や制作業などに大忙しだ。(裕)

[朝鮮新報 2008.3.31]