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アボジの遺影に誓う

金慶大さん 九州青商会熊本会長

 30余年前、アボジが病に倒れ、産業廃棄物処理業をオモニが続けてきた。筑豊初中(当時)で教鞭をとっていたが、家業を手伝うため退職。24歳だった。

 中級部から朝鮮学校に通い朝鮮大学校まで寄宿舎で過ごした。「ウリハッキョが自分を育ててくれた」と微笑む。

 幼い頃、熊本の同胞らで天草海岸にいくパダモイム(海水浴)が楽しみだった。「自然にチャンゴの音が聞こえてきた。朝鮮人はにぎやかな歌と酒が大好きなんだなーと思っていた」。両親は夫婦で春日分会(当時)の総連、女性同盟分会長を長く務めた。

 今、その愛国の志を継いで、「熊本朝鮮会館を考える市民の会」の人々と共に会館を守るために尽力する日々。九州青商会熊本会長、総連熊本支部委員長(非専従)などの肩書きをもつ。

 昨年3月、アボジが他界した。同胞社会をしっかり守りぬくことを遺影に誓った41歳。(東)

[朝鮮新報 2008.4.14]