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「陽山道重奏団」、多磨全生園で慰問公演

みんなで合唱、一生忘れない

多磨全生園での慰問公演

 西東京コリアン民族音楽グループ「陽山道重奏団」が16日、東京都東村山市の国立療養所多磨全生園で慰問公演を行った。

 公演では、テーマソングである朝鮮民謡「陽山道」や女声二重唱「春のうた」、カヤグム独奏「さくら」、尺八独奏「春の海」、マジックショーと踊りなどが披露された。また、基本チャンダンと共に民族打楽器が紹介され、最後は「アリラン」と「赤とんぼ」を会場の全員で合唱した。

 朝鮮と南朝鮮、日本の芸術家らが舞台に上がった今公演。観覧者らは、朝・日のコラボレーションによる盛りだくさんの内容、とくに「アリラン」と「赤とんぼ」の合唱に感銘を受けていた。

尺八独奏「春の海」

 同園には、「相互会」(同胞会員33人)がある。会員たちは公演を観覧し、故国の民族音楽に耳を傾け、長い療養生活の疲れを癒していた。

 公演後、感想文が寄せられ、「『アリラン』と『赤とんぼ』を会場のみんなが歌ったこと、一生忘れません。みなさん、ありがとう。全生園は来年、100周年を迎えます。また桜の咲く頃に来ていただければ、お花見をし、公会堂で大勢の人に見てもらいたいと思います」などと書かれていた

 同重奏団の責任者である李甲俊さんは、「公演を通じて、舞台と客席が一つになれて胸がいっぱい。高齢と病で多くの方が亡くなられているが、『相互会』の会員が33人もいることに驚いた。来年も多磨全生園で、より多くの方々を迎え、公演ができれば」と話した。【陽山道重奏団】

[朝鮮新報 2008.4.25]