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マスゲーム2作品を上演 8月からメーデースタジアムで

 【平壌発=姜イルク記者】建国60周年を迎える今秋、平壌では大規模な慶祝行事が行われる。

 8月から9月末までメーデースタジアムでは、マスゲーム「繁栄あれ祖国よ」と大マスゲームと芸術公演「アリラン」が上演される。「繁栄あれ祖国よ」は建国60周年を記念して新たに創作したものだ。

昨年行われた「アリラン」公演(撮影:文光善記者)

 建国記念日(9月9日)に際し、国内ではさまざまな政治、文化行事が予定されている。平壌・綾羅島にあるメーデースタジアムは、8月初旬から華麗な大祝典会場に変ぼうする。

 現在、大規模上演される2作品の公開にむけて、スタジアムとその周辺には例年よりはるかに多い出演者の熱気と活気があふれている。

 マスゲーム「繁栄あれ祖国よ」は、朝鮮が歩んできた60年の道程を約70分に集約した作品。

 作品の創作は、大マスゲームと芸術公演「アリラン」国家準備委員会(以下国家準備委員会)が担当している。

 国家準備委員会のキム・ヨンナム副参謀長によると、この作品は音楽と背景台、出演者の迫力のある動きを通じて金日成主席の建国業績と金正日総書記の先軍指導業績、2012年に向けて強盛大国の大門を開こうとする朝鮮人民の姿が描かれている。学生を中心に数万人が出演する。

 作品中には祖国統一をテーマとしたシーンもあり、序章、終章を合わせて全5章と12節で構成される。

 一方、大マスゲームと芸術公演「アリラン」は、毎年上演されるたびにリメイクされている。

 金日成主席生誕90周年に際し2002年4月に初上演された「アリラン」は、05年と07年にも再演された。延べ10万人が出演するこの作品は昨年、ギネス世界記録に登録された。

 08年度版「アリラン」の特徴は、2章5景に平安北道寧辺郡を舞台にした作品を新たに挿入し他のシーンを短縮したことだという。国外では同地が核施設の所在地として取り上げられるケースが多いが、国内では絹の生産で有名な場所だ。シーンタイトルは「寧辺の絹娘」。今年の3紙共同社説で強調された「人民生活第一主義」の内容を盛り込んだという。これ以外にも多くのシーンがリメイクされた。

 08年度版「アリラン」の初演日は8月4日。「繁栄あれ祖国よ」は8月中旬頃から上演される予定だ。

 現在、作品の創作作業は順調に進んでいる。

 今年2月、両作品の台本が完成し出演者を確定した。3月初旬からパート別の練習がスタート。5月19日からはメーデースタジアムとその周辺で振り付けのアンサンブルを合わせる練習が行われている。7月10日からは出演者全体の総合練習に取り掛かるという。

 「アリラン」は夕方、「繁栄あれ祖国よ」は昼に上演される予定だ。

 今年のようにふたつの大スケールの作品が同じ期間に上演されるのは初めてのこと。両方の作品に出演する人もいる。

 キム副参謀長は、「新しい作品を一つ世に送り出すだけでもぼう大な労力と莫大な資金、資材が必要。現在、演出家、振付師、出演者全員が建国60周年の大祝典会場を輝かすために団結している。士気はとても高い」と話した。

[朝鮮新報 2008.5.30]