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くらしの周辺−美化の日

 先日、朝鮮大学校では「美化の日」として一日校内の大掃除を行った。朝大では5月末に大きな大会を控えていて、全国から多くのイルクン、同胞たちがやってくる。その大会に向けて全教職員、学生はもちろん、多くのイルクン、卒業生たちも駆けつけて一丸となって掃除に取り組んだ。

 卒業生たちと学生たちが一緒にチームを組み、草むしりや寄宿舎の窓を拭きながら掃除に取り組む姿はとてもすばらしい光景だった。

 過去に、朝大の講堂や、寄宿舎の建設に同胞たちと一緒に学生自身も参加したという話は何度も聞いてきた。年配の先生はまさしくその過去の姿を見るようだと感想を語ってくれた。

 ペンキを塗り、補修をして、倉庫として使っていた寄宿舎のある部屋が、学生たちの多目的室として見違えるように生まれ変わった。校内の庭園や運動場周りの草が刈り取られ、寄宿舎の窓や床がきれいになった。

 「美化の日」は、全国から集まる参加者を歓迎すると同時に、これからも祖国と同胞社会の担い手を育成する朝大に対する期待が込められた一日となった。

 筆者が朝大で働くようになって10年が経った。

 教室のひとつの机、寄宿舎の一枚の窓がとても重要であることをあらためて実感した。祖国の温かい配慮と同胞たちの民族教育に対する熱意と努力によって、半世紀の歴史を築いてきた朝鮮大学校。これからはウリセセデが代を引き継ぎ、いつまでも守っていきたい。「美化の日」はまさしく「愛校の日」になったことは言うまでもない。(宋修日・朝青朝大委員会指導員)

[朝鮮新報 2008.5.30]