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「正しい朝・日の歴史を知って」

宋富子さん 高麗博物館館長

 自らの半生を一人芝居で演じて20年。10人の畳部屋から3千人の観客を集めた大舞台まで、多くの観客を魅了してきた。

 かつては、「何で日本の中で馬鹿にされる朝鮮人に生まれてきたんや」と、自身の生い立ちを恨んでいた。差別を苦に自殺を図ったこともある。20歳までに22回転職した。

 転機は31歳のとき。在日朝鮮人の夫と出会い結婚、息子がキリスト教の保育園に入園し、日本人の牧師から初めて在日の歴史を学び目が開いた。「歴史を知って劣等感がなくなった。生きてて良かった」と思えるように。以後、「知ったもんの責任は知らせること。無関心は罪や」と、11年の準備期間を経て、東京・新宿に高麗博物館を開設(2001年12月)した。

 「博物館は日本と朝鮮の2000年の歴史を正しく知り、平和な社会を作ることを目的としている。日本の教科書では教えてくれない善隣友好の歴史を多くの人に知ってほしい」(潤)

[朝鮮新報 2008.6.23]