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〈本の紹介〉 独島問題100問100答

 独島が朝鮮固有の領土であることは、論をまたない。本書はあまりにも明白なこの事実について、さらに理論武装すべく、歴史・地理的に、あるいは政治・外交史的に簡潔明瞭に叙述したタイムリーな書物。

 著者は南の近代史の代表的学者であり、独島学会会長の愼纛・元ソウル大学教授。

 本書でも指摘されているが、すでに独島は、512年に新羅に併合されたことが「三国史記」の2カ所に記述されている。さらに「世宗実録」地理誌など多くの古文献に同様の記録があり、疑いの余地はない。

 1952年から日本政府によって始まった「独島(竹島)」の日本領有権の主張は、日本が侵略戦争の過ちを認めず、新たな領土拡張の野望を露わにしたものである。こうした主張の背景には、長年、南の軍事政権と癒着し続けた日本支配層の新植民地主義がある。 本書は独島を守るために力強く闘ってきた人々の足跡を明らかにしている。(訳、゙亨均、1500円+税、新幹社、TEL 03・5689・2988)(粉)

[朝鮮新報 2008.6.27]