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08金剛山歌劇団アンサンブル公演「大河」 東京・立川から全国巡演スタート

統一願う熱い息吹込め

舞踊「大河」

舞踊「春の香り」

 世界の注目が朝鮮へと集まる中、金剛山歌劇団の全国ツアーが6月26日、東京・立川のアミューたちかわからスタートした(主催=金剛山歌劇団西東京公演実行委員会)。

 「大河」と銘打った今年の公演には、朝米、朝・日関係の好転と、祖国統一への強い願いが込められている。

 苦難の時代を越えてきた小さなせせらぎが寄り集まり、大きな流れとなって希望に満ちた未来へと続くその動きは、もう誰にも止められないとの思いが映し出された舞台となった。

 公演を観た井上むつ子・八王子市議会議員は、「舞踊がとくに良かった。2部のはじめを飾った『太鼓の舞』は、日本の伝統文化とも通じるものを感じた。

 米朝、南北の動きと連動して、日朝関係も前向きに取り組んでいく必要がある。みな手を取り合って、アジアの平和のために力を合わせていけたら」と感想を述べた。

民俗舞踊「農楽舞」

民俗舞踊「太鼓の舞」

 また、三多摩日朝女性の集いの布施由女代表は、「いつも質の高い公演に感動している。祖国統一を願う朝鮮民族の熱い想いが伝わってきた。日朝国交正常化をめざしてがんばりましょう!」と力強く語った。

 公演は歌と踊りのアンサンブル、2部構成となっている。

 1部の幕開けを飾ったのは舞踊「春の香り」。春の暖かい日差しを受けて咲き乱れる花々に、わが民族の幸福への願いを込めた。

 次いで、朝鮮の古典的名作を脚色した歌劇「春香伝」のアリアから女声独唱「花の唱」。

 女声重唱「大同江の日の出」は、平壌の中心を流れる大同江の美しい日の出を歌った。

 男声独唱と女声コーラス「わが祖国」は、1960年代から現在まで朝鮮人民と在日同胞に広く親しまれている朝鮮の名曲。次いで民俗舞踊「手太鼓の舞」が披露された。

民謡メドレー

 チャンセナプ独奏「ノウル(大きな流れ、大波)−流れは激しく」は、辛く厳しい時代の流れに負けず歩み続ける情熱と希望を民族楽器の音色に乗せて表現した。男声独唱「峠を越えて」も、いかなる困難にも負けず民族の心を守り抜こうとする在日同胞の気概を力強い歌声に込めた。

 そして、舞踊「大河」。本公演のタイトルにもなっている作品である。祖国の分断を悲しむ川のせせらぎが怒号のうねりとなり、統一の大海に力強く流れる様子を感動的に表現した。

独舞「菩提薩埵」

 2部では、伝統芸術を現代風にアレンジした作品が舞台を飾った。民俗舞踊「太鼓の舞」は、路鼓と呼ばれる民族打楽器を力強く打ち鳴らしながら美しい舞を披露し、男性3人舞「狩人の踊り」は朝鮮民謡「カトゥリ打令」に合わせて狩人たちの勇姿を躍動的に表現した。

 独舞「菩提薩埵」は朝鮮固有の文化遺産であり、世界中の関心を集める菩薩を舞踊で表現した。長い眠りから目覚めた菩薩は人々の苦しみに胸を痛め、万民の幸せを願う。自愛慈悲にあふれた菩薩の姿を美しく神秘的に表現した。

 テノールとバリトンのコラボレーションで歌う男声5重唱「東海の月夜」に続き、最後を飾るのは民俗舞踊「農楽舞」。大・中・小のサンモがくるくると回る最後は観客の心を楽しませてくれた。(文=金潤順記者、写真=文光善記者)

[朝鮮新報 2008.6.30]