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「朝鮮語の響きは美しい」

なべくらますみさん 詩人・「ハングルを詠む会」代表

 朝鮮語の美しい響きに魅せられて97年、日本の詩人と市民たちで「ハングルを詠む会」を発足させた。

 「食」「海」「旅」「鳥」など年に1つのテーマを決めて、毎月定期的に学習会を開いている。資料を集めて、詩を詠んだり、翻訳したり。海を越えてソウルの書店に、テーマに添った詩を探しに行くこともある。

 98年2月に初の朗読会を開催した後、毎年1回開いてきた。

 「朝鮮・韓国は詩のさかんな国。朝鮮語で読むのは難しいけれど、読んでいて気分がいい。朗読会では朝鮮語の美しい響きを聞いてほしい」

 5月、東京・調布で10回目の朗読会を開催した。

 会場には70人が詰めかけた。なべくらさんが詠んだのは、詩人・呉世榮さんの「時間の丸木舟」。05年に発行された同名の詩集を日本語でも翻訳出版した。

 本紙連載中の「朝鮮と日本の詩人」でも紹介された知的な詩人である。(潤)

[朝鮮新報 2008.6.30]