top_rogo.gif (16396 bytes)

金剛山歌劇団巡演「大河」 朝・日友好のかけ橋となって

東京1100人、姫路1933人、茨城1100人、愛知1200人

祖国統一の願いを込めた舞踊「大河」

 金剛山歌劇団東京公演(主催=同公演実行委員会)が16日、東京都北区の北とぴあ・さくらホールで開かれ、総連中央の梁守政副議長と文芸同中央・金正守委員長、同歌劇団の洪嶺月顧問、公演実行委員会の安秉玉委員長、北区議会・福田伸樹議員、葛飾区議会・倉沢よう次議員、「朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会」・清水澄子代表らをはじめ、学生や同胞、日本市民ら1100余人が観覧した。

 2部で構成された公演では、男声独唱と女声コーラス「我が祖国」やチャンセナプ独奏「ノウル−流れは激しく」、舞踊「大河」、男性3人舞「狩人の踊り」、独舞「菩提薩」、男声5重唱「トンヘの月夜」、民俗舞踊「農楽舞」などが舞台にあがった。観客らは惜しみない拍手を送った。

 公演を観覧したデヴィ・スカルノ夫人は、「すばらしかった。とくに『大河』が美しくて、とても良かった。美しいものは美しい。そこに民族の隔たりはない。この感動を日本の方々にも伝えたい。今はまだ、日朝関係はゆがんでいるが、同じ人間同士でいがみ合うのは、とても悲惨なこと。両国が相互理解を深め、一日も早く国交が正常化されることを願っている。また、私も微力ながら努力していきたい」と述べた。

 十数年ぶりに公演を観た金在浩さん(新宿区居住)は、「久しぶりに公演を観たが、伝統的なもの、基本をしっかり押さえながらも、斬新なものも取り入れた演出でとても楽しめた。また、がんばっている劇団員らの姿に力をもらえた。これからも、朝鮮半島や日本はもちろん、世界にはばたけるよう、平和のかけ橋になれるようがんばってほしい」とエールを送った。

 東京公演に先立ち、7月10日には、愛知公演(主催=同公演実行委員会、河貞鳳委員長)が愛知県勤労会館・大ホールで開かれ、1200余人が観覧した。

 また、姫路公演(主催=同公演実行委員会、白東和委員長)が6月29日に姫路市民文化センター・大ホールで行われ、昼、夜公演、計1993人が観覧した。

 一方、茨城公演(主催=同実行委員会、尹在根委員長)が7月3日、茨城県立県民文化センターで行われ、1100余人が観覧した。当日は、右翼団体による妨害活動が開場間際まで執拗に行われたが、公演にかけつけた朝・日友好を願う人々の熱気をくじくことはできなかった。(文=姜裕香、写真=文光善記者)

[朝鮮新報 2008.7.22]