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東平壌大劇場の壁画制作

チョン・フィジンさん 朝鮮画家

 40代の若さながら、朝鮮画家として名高い。

 ニューヨークフィル・ハーモニックも公演した東平壌大劇場のエントランスホールの正面に描かれた、高さ24メートル、幅17メートルの巨大壁画の制作には、35人の若手画家が参加した。そこで中心的役割を務めたのがチョンさんだ。

 「功勲芸術家」という国家称号を得たが、その物腰は柔らかい。

 朝鮮画の巨匠だった父の影響を受け、幼くして自然と筆を手にした。

 大学卒業後、父と同じ万寿台創作社で創作活動を開始した。父は「二人で一つの作品を創ろう」とチョンさんの画家デビューをことのほか喜んだという。しかしその年、父は約束を果たせぬまま帰らぬ人となった。

 今も父親の背中を追い続けるチョンさん。現在平壌美術大学で学ぶ息子との合作を夢見ている。(茂)

[朝鮮新報 2008.7.22]