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「つながり合い」が大切

李恵順さん NPO法人静岡ピアサポートセンター相談支援員

 朝鮮学校で30年間、教員を務め、身体障がいや学習障がいを持った子どもたちを何度も受け持った。だが、ある保護者が後に「学校は子どもに何もしてくれなかった」と話したのを耳にし、無力さを感じた。

 障がいを持つ子どもを知識や環境が不足するまま安易に受け入れてはいけないと悩んだ。市役所で「教員は教員のフィールドで。障がいの問題で要請があるなら資格を取りなさい」と言われたのをきっかけに大学院に通い専門家を目指した。

 現在、同センターで相談員として活動。障がいが実際の生活場面でどれだけの差し障りになっているのか、それを解消する環境があるのか、これらを調べ、好環境を作り出すよう「つなげる」ことで、障がい者本人やその家族を支援する。

 同胞社会でも、共に「つなぎ、つながり、つなぎ合う」ことが大切だと強調する。

 「生活や学習の中で福祉についてみんなが学んでいくことが大切」(鎬)

[朝鮮新報 2008.7.28]