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朝鮮建国60周年記念 マスゲーム「繁栄あれ祖国よ」開幕

建国以来の歴史を描写

 【平壌発=文・鄭茂憲、写真・文光善記者】マスゲーム「繁栄あれ祖国よ」が12日午後5時、綾羅島のメーデースタジアムで幕を上げた。

建国以来の60年の歴史を集約したマスゲーム「繁栄あれ祖国よ」の一場面。今回の講演は0年ぶりの野外マスゲームとしても注目を集めている

 「繁栄あれ祖国よ」は建国60周年を記念して行われるマスゲームで、上演時間は1時間だ。

 開幕公演には、多くの国内の人びととともに、在日同胞や外国人たちが訪れ観覧した。

 序章では、愛国歌が演奏され、大型の国旗が登場した。背景に「朝鮮民主主義人民共和国創建60周年慶祝」「繁栄あれ祖国よ」という文字が現れると観覧席からは大きな拍手が沸いた。

 公演は歓迎慶祝章と序章、終章を含めて全6章12節で構成されている。

 観覧者たちは、場面が変わって出演者らが退場するたびに大きな拍手を送っていた。

 「繁栄あれ祖国よ」は、大マスゲームと芸術公演「アリラン」とともに9月末まで上演される。

「マスゲームの新境地開拓」 観客の大絶賛浴びる

 建国60周年を迎え、朝鮮は「マスゲーム先進国」の力を再び誇示した。

 12日に平壌のメーデースタジアムで開幕したマスゲーム「繁栄あれ祖国よ」は、朝鮮のこの分野における長い伝統と、世界に類を見ない高い技術水準を余すところなく発揮した。

 「繁栄あれ祖国よ」は大マスゲームと芸術公演「アリラン」とともに、建国60周年を意義深く飾る祭典の一環として上演されている。

 二つのマスゲーム作品が同時期に上演されるのは今回が初めてのこと。

 とくに今回のマスゲームは、1998年の建国50周年にちなんで行われた「栄光輝く金日成朝鮮」の公演以来10年ぶりに行われる野外マスゲームとして注目を集めている。

 夜に行われる「アリラン」公演に対して、「繁栄あれ祖国よ」は昼に行われている。「昼公演」とも呼ばれる今回のマスゲームは、その規模と形式、内容において過去の水準をはるかに凌駕している。

 作品は金日成主席の革命業績、金正日総書記の先軍指導で彩られた朝鮮の誇らしい60年史を表現しており、各章と節それぞれが特徴的だ。

 数万人の学生と幼稚園児らによる元気な体操動作と背景台の動きは実に印象深い。

 体操出演者の多くがアマチュアだが、60分の間に随時変化する場面の中で一糸乱れぬすばらしいアンサンブルを見せている。

 動作の形式も男女のリズム体操、旗体操、棒体操、ハーフフープ体操、テコンドーなど数十種におよぶ。

 背景の字幕に登場する120種余りの文字と絵も、各章と節の内容と形式を視覚的に伝えながら、作品を明るく優雅に飾っている。

 これまで国内で数多くのマスゲームを見てきた平壌市民は、今年のマスゲーム公演は全く新しく独創的なマスゲームだと高く評価している。

 「マスゲームの新境地を開拓した」「これまでの水準をはるかに超える公演」など、上演後の会場では公演に対する賛辞が飛び交っている。

 平川区域在住のキム・チョルジンさん(65)は「こんなにレベルの高い公演は初めて。短時間に祖国の60年史を生き生きと表現している」と感想を述べた。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.8.25]