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朝鮮への農業支援

黄鍾洙さん 東京・中杉支部東部分会長

 6年前から朝鮮の食糧問題解決のために、農業関係の設備などを寄贈している。

 現在82歳。日本の植民地時代、生きる糧を求めて12歳の時に一人で日本へと渡った。艱難辛苦の中を生きた黄さんにとって、祖国は代えがたいものだ。

 黄さんが個人で祖国への支援を始めたのは、77年からだ。支援を農業分野に絞った理由には、「人民たちに腹いっぱい食べてほしい」という願いがにじむ。これまでにも、朝鮮と日本に国交がないという理由から、日本当局から「法」をかざした嫌がらせを受けたが、それでも屈しなかった。

 7人の子どもたち全員が帰国した。「何を考えても祖国を考え、子どもたちを考える日々」だという。

 「同胞たちは、祖国がどんなに立派な国かをわからないといけない。これから祖国は大きな国になる」。黄さんの信念だ。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.9.8]