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「誇らしい絵画展」

李末仙さん 画家・朴正文さんのオモニ

 「朴正文展」を観るため群馬県前橋市から東京・銀座に駆けつけた。

 「在日同胞にとって今は情勢が複雑なとき。そんな中、銀座の一等地で、朝鮮名で堂々と絵画展を開くことが、同胞たちにどれほどの力を与えるだろう。朴正文個人の母としてではなく、60万同胞の一母親として、開催をうれしく思う」と話す。

 慶尚北道出身。14歳のとき玄海灘を越えてきた。

 日本での生活も70年を迎える。息子を画家に育ててくれた祖国に感謝し、組織に感謝し、展覧会の準備をともに進めてくれた日本人にも感謝する。

 「この展覧会が、朝鮮と日本、北と南をつなぐかけ橋になることが何よりもうれしい」と語りながら、「総連の報道機関を通してこのニュースが北にも伝われば、60年に帰国した長男もきっと喜んでくれるはず」と目を細めた。(潤)

[朝鮮新報 2008.9.8]