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義を見てせざるは

金安明さん 萱島生野病院院長、医協大阪支部副会長

 医療は、人類の福祉に役立つ普遍的価値を持つと金さんは説く。また、患者の頼みに応えるのが医療人としての義務だと言う。それは、「人々の代理として医学を学んだから」だ。

 貧困というバックグラウンドの中でも、困難に立ち向かうバイタリティーを持ち続けることができたのは、支えてくれた人たちがいたからだった。「過去、現在を知らず未来は語れない」と振り返る。知るべき「過去」は、民族の歴史にも直結することだ。逃げてはいけないと強調する。

 「義を見てせざるは勇なきなり」

 孔子の言葉であり、母からの教えを胸に、「時代の要求に向き合って医療活動に取り組んでいきたい」と決意を述べる。そして、「誠実に生きること、自分にうそをつかないこと、知識と経験を社会と民族に還元することが同胞医療人としての誇り」だと語った。(丘)

[朝鮮新報 2008.9.8]