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〈朝大 朝鮮自然博物館 C希少鉱物〉 美しい天然石とレアメタル

翡翠(ヒスイ)、瑪瑙(メノウ)、アメジストなど

翡翠

 世の男性は好きな女性にその思いを伝えるとき、その気持ちを宝石に託すことがある。宝石には男性の純粋な心を映す不思議な能力があるのだろうか。それとも女性の理性を麻痺させるのだろうか。今も昔も宝石は恋愛の成就にどれほど貢献しているのだろう。筆者の青春時代がどうだったかは別の機会にお話しするとして、今回は朝鮮自然博物館に展示されている貴石やレアメタルなど希少価値の高い鉱物について紹介してみたい。

 まずは装飾品としてよく使われる美しい天然石。それらもほかの鉱物同様産出地の記録はない。「翡翠」という貴石をご存知だろうか。ウリナラでも古くから勾玉などに使われていた鉱物である。淡い黄緑で半透明。瑪瑙は白(石英)と黒(蛋白石)が層状に重なった縞模様の美しい石である。ほかにもムーンストーンや二酸化ケイ素を主成分とする貴石であるタイガーズアイ、アメジスト、ジャスパーなどが展示されている。

金鉱

 宝石より美しく利用価値もある鉱物と言えばやはり金であろう。ウリナラの国歌にも歌われるように、金は実際に豊富に埋蔵されているという。雲山鉱山だけでも推定800トンの金が眠っているらしい。 全世界の金埋蔵量は約10万トンだそうなので、ウリナラにはかなりの金が埋蔵されていることになる。当博物館の金鉱石も所々に金色にきらめく粒が見え隠れしているのでぜひご覧いただきたい。もちろん銀鉱石も(少し地味だが)同時にご覧いただきたい。

 次はレアメタルを含む鉱物を紹介しよう。レアメタルとは一般的にはリチウムや、ベリリウムなど希少な金属31種をさす。最近は資源的に「希少な金属」だけでなく抽出純化が技術的に困難、もしくはコストが高い金属などその定義は少々曖昧になっているようだ。合金用レアメタルの代表格タングステンは、工具材料や特殊鋼材料として欠かせない。合金添加素材であるモリブデンとともにウリナラの主要鉱物の一つである。世界41カ国のタングステン生産国中第3位の産出量を誇るそうだ。タングステンは「重石」というかたちで存在するが、当博物館には鉄マンガン重石、灰重石の2つのタングステン鉱石が展示されている。

灰重石と鉄マンガン重石

 リチウムもよく耳にするレアメタルであろう。軽量合金に用いたり、グリース、医薬品などに利用されるが携帯電話やパソコンが普及した現在、各種電池の素材として欠かせない。リチウムを含む鉱石もアンブリゴナイト、白リチウム電気石など5種展示されている。そのほかにもチタンを含むバナジウムチタン磁鉄鉱、ベリリウムを含む緑柱石など多くのレアメタル鉱石が所狭しと並んでいる。

 ウリナラに貴石や貴重な鉱物が世界規模で存在することを当博物館で感じ取ることができよう。それらは研磨、製錬することによって価値が増す。学生の才能も教師が磨くと輝きが増すであろう。鉱石を前にすると私は無限の可能性を秘めた原石である学生達を思い、気を引き締めなおすものである。(李景洙、朝鮮大学校理工学部准教授)

朝鮮自然博物館へは「朝鮮大学校国際交流委員会」へ電話連絡のうえお越しください。

 朝鮮大学校 東京都小平市小川町1−700、TEL 042・341・1331(代表)。

アクセス

・JR中央線「国分寺」駅北口より西武バス「小川上宿美大前行き」または「小平営業所行き」「朝鮮大学校」下車徒歩1分

・JR中央線「立川」駅北口より立川バス「若葉町団地行き」、終点「若葉町団地」下車徒歩10分

[朝鮮新報 2008.9.10]