病に勝る愛国 |
金亜哲さん 総連静岡県本部出版普及部長、中部支部副委員長 「『おじいちゃん』になることはない、娘の卒業式にも参加できないと思った」 8年前に腎臓を患い入院。学校長まで勤め、教育の第一線に立っていたときのことだった。 「自分の足で生徒、同胞の前に再び立つ。10%の勝算があるならそれに賭ける」−不安を拭うように決意をした。 病に倒れて直面することは多い。しかし不条理、挫折感はなかった。直面したのは同胞の愛情だった。病室には同胞、活動家が毎日訪れた。途絶えることはなかった。「半生に間違いはなかった」ことを確信する。 現在も人工透析を欠かすことはできないが、担当医も驚くほどに回復した。合間をみて活動を再開、同胞の前に帰ってきた。初孫にも恵まれた。 「同胞の愛情と愛国運動が勇気と元気の源」。地域同胞と二人三脚で出版物の普及に励んでいる。(丘) [朝鮮新報 2008.6.30] |