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〈本の紹介〉 法に退けられる子どもたち

子どもと家族と法をめぐって

 こんにち、家族の形や捉え方はますます多様化している。夫婦と子どもの家庭、夫婦のみの家庭、事実婚のカップル、再婚カップル、シングルマザーやシングルファザー、単身家庭とさまざま。06年に結婚したカップルの一方もしくは両方が再婚だった割合は25.9%で、過去最高となった(人口動態統計06年版)。また、国際化も進み、06年に結婚したカップルのどちらかが外国籍だったのは4万4701組で、出生した子どもの父母のどちらかが外国籍だったのは2万3463人に上った(同)。

 このように家族のありようや価値観は多様化しているが、それに伴って法律や制度は見直されてきただろうか。こうした疑問に立っていわゆる「離婚後300日問題」と呼ばれる民法の規定の問題と、国籍法の婚外子差別問題に取り組んできた著者渾身の作。嫡出推定規定の問題、国籍法による無国籍児の問題、婚外子相続差別の問題をとおして「法が描く家族像と多様化する家族の現実」を改めてジェンダーの視点から指摘している。(坂本洋子著、480円+税、岩波ブックレット)(粉)

[朝鮮新報 2008.11.17]