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金剛山歌劇団舞踊特別公演 ソウルの感動 大阪にも

1000人が観覧 「世界に羽ばたけ、朝鮮の舞姫たち」

舞台の成功を祝う関係者たち

 昨年末、「わが民族同士」精神の結実として、ソウルで上演され絶賛を博した金剛山歌劇団の「朝鮮舞踊50年 北の名舞」が、2月の東京公演に続いて1日、大阪府東大阪市民会館市民ホールで行われた。

 「舞踊特別公演」と銘打たれた公演には、同歌劇団の李龍秀団長、公演実行委員会の金憲信委員長、大阪府商工会の高元亨副理事長らをはじめ、在日同胞や日本市民ら1000余人が訪れた。

 1、2部で構成された公演は、伝説舞踊「金剛仙女」で幕を上げ、群舞「扇の舞」「チェンガンの舞」、群舞「高麗三神仏の舞」、独舞「風浪を越えて」、チャンセナプ独奏「チョンサンポルの豊年」など、朝鮮の名作が次々と披露され、客席から割れるような拍手を浴びた。

 ソウル公演では、異郷で苦難を強いられながらも、強靭な民族精神を持ち、誇り高く生き抜く在日同胞の姿を映し出す舞台に魅了されていた観客たち。大阪公演にも、朝鮮舞踊をこよなく愛する大勢のファンや舞踊愛好家らが多数詰めかけた。

大勢の観客が詰めかけ割れるような拍手を送った

 会場で全舞台をDVDに収めようとカメラを回していた森治男さん。数年前、大阪朝鮮高級学校の学生芸術祭を偶然観て以来、すっかり朝鮮芸術のとりこになったと言う。

 「日朝関係が厳しいなか、通学途中で朝鮮学校の子どもたちが苛められたというニュースを見て心配していたが、実際学校に行ってみると、子どもたちはみんな元気で明るくて、本当にすばらしい。今日の舞台を見て、朝鮮民族の力強さと気高さの源がよくわかった」と笑顔で語っていた。

 また、この日の公演の成功のために、チケット販売などに尽力した文芸同中央・任秀香舞踊部長は、「多くの人たちが協力してくれたことに感謝したい。とくに大阪はもとより、兵庫、京都、広島、愛知、三重など他府県に住む朝鮮舞踊愛好家たちが、熱い思いを抱いてこの舞台を見守った。若い朝鮮舞踊家たちには、ぜひこの舞台のすばらしさを胸に刻み、世界に羽ばたいてほしい」とエールを送った。

 また、会場には近畿一円の朝鮮学校から、舞踊部に属するチビッコ「舞姫」たちが多数詰めかけ、華麗な舞台に釘づけになっていた。兵庫県姫路市にある西播朝鮮初中級学校4年の゙麻奈、白沙耶、李美奈、金梨月、朴福美さんたちも興奮気味に「きれいだった」「あんな素敵な舞踊を私も踊りたい」と語っていた。(朴日粉記者)

[朝鮮新報 2008.12.8]