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トラ一筋で44年

キム・スノクさん 中央動物園飼育員

 平壌の中央動物園で44年間、トラの飼育を担当。同動物園の「名物飼育員」として知られる。

 現在62歳。中学卒業後、動物園に配属されてからトラの飼育一筋だ。男性でも音を上げる猛獣の飼育を長年にわたって続けられる秘訣は、動物に対する愛情だという。「言葉は通じないが、トラは自分の子どもであり友だちのような存在」と話す。

 現場で働くかたわら大学に通い、獣医学と畜産の専門知識を身につけた。飼育業務のほかに、来園者に対するガイドも行う。精力的に仕事をこなす姿は還暦を過ぎたとは思えないほど若々しい。

 12月初め、改築した動物園を視察に訪れた金正日総書記から、あと10年は現役で働けると太鼓判を押されたという。

 「これからも自分が培った経験と知識を動物園の発展に捧げたい」と「生涯飼育員」を誓った。(相)

[朝鮮新報 2008.12.22]