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ケ・スニ選手 12年ぶりの五輪金メダル獲得を誓う

「体力、技術に自信−課題は精神力」

 女子柔道界の「女王」として知られるケ・スニ選手。北京オリンピックで12年ぶりの金メダル獲得をかたく誓っている。今の心境などについて聞いた。

−オリンピック出場は今回で4回目。過去のオリンピックをどのように振り返っているのか。

 1996年アトランタオリンピックから2007年世界選手権大会まで計5回世界の頂点に立った。しかし、これまで12年間に獲得したどの金メダルより、北京オリンピックでの金メダルが自分にとって大きな意味を持つものだと考えている。

 アトランタ後のオリンピックは、2000年シドニーで銅、2004年アテネで銀メダルに終わった。

 体力面、技術面をはじめ実力では決して相手より劣るとは思っていない。だから勝てなかったことが悔しくてならなかった。しかし、何が足りないのかがわかるようになった。この間、それを克服するため努力してきた。

−北京オリンピックでの勝算は?

 自信はある。99%は確実で、残りの1%が超えるべき最後の壁だと思っている。

 オリンピックでの金メダル獲得はなまやさしいものではない。自らの尊い汗の代価としてのみ獲得することができる。

 私は、多くの国際競技を通じて広く知られているので、戦術と特技は専門的に研究されているだろう。

 メダルの獲得において、99%が体力、技術的問題だとすれば、残りの1%は精神的問題だ。

 何が何でも金メダルを獲得するという信念と度胸、精神力によって、その1%を克服したい。

−在日同胞の期待はたいへん大きい。

 祖国、そして日本で多くの在日同胞と会ったが、そのつど、困難な状況にもかかわらず祖国のスポーツ発展のために後援してくれている総連のスポーツ体育関係者の姿に胸が熱くなった。

 私が金メダルを獲得して在日同胞に信念と勇気を与えることができるのなら、とてもうれしいし、そのためにはもっと努力しなければと自覚している。

 今回、必ず金メダルを獲得することを在日同胞に固く誓いたい。【平壌支局】

[朝鮮新報 2008.1.18]