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在日朝鮮中級学校選手権

 「第22回在日朝鮮中級学校サッカー選手権大会」が1月21〜23日、静岡県時の栖スポーツセンター(裾野グラウンド)で行われた。今大会からは、質の向上と選手の育成、強化を目的にU−16、U−14のカテゴリーに分けられた。

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2つのカテゴリーに分けて行われた今年の選手権大会

 U−16大会には東京ㄱ・ㄴ、茨城、愛知、大阪ㄱ・ㄴ、神戸と高1を加えた神奈川、京都の9チームが、U−14大会には茨城、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、神戸の7チームが参加した。生徒数の少ない地域からは、U−16大会に高級部の生徒が参加。それによって全般のチーム間格差がなくなり、より拮抗した接戦が繰り広げられた。

 大会は初日から雪に見舞われた。グラウンドには雪が積もり、コンディションが悪かったが、選手たちは最後まで諦めることなく一生懸命にプレーした。

 U−16大会で優勝した東京鼻は、5試合で20得点2失点と安定した力を発揮。決勝戦でも京都を5−0で下し、3連覇を達成した。またハードワークの光った大阪匹が3位と健闘した。

 初開催のU−14大会では、7チーム総当たりのリーグ戦が行われ、4勝2分の東京が制した。

 両大会で優勝した東京はこの1年間、毎週金曜日に学区ごと学年別に生徒らが集まり、夜間練習をしてきた。また、年末には合宿や試合を積極的に組み、強化体制をとった。長年の成果は着実に実っている。

 一方、両大会では課題も残った。しっかりとした正確な判断力を持った選手が少なかった。プレーするときの選択肢が少なく、状況に合わないプレーを選択する選手が多かった。これを克服するには、オフザボール時にどのように思考するかが重要になってくる。パスコースがないのに動かない、フリーなのに声を出してパスをもらわない、声を出すタイミングが遅い、プルアウェイなどもしかり、ボールがないときにいかに見て準備しておくか。まずは見ないといけないし、ただ見るだけではなく、観察してそこで考えて判断することを徹底していかなければならない。それも自然と、とっさにできるように。

 また、前大会に比べ突出した能力を持った選手が少なかった。そうした選手を育てていくことも課題としてあげられるだろう。

 大会初日の夜、在日本朝鮮人蹴球協会の金光浩副会長が、自身の受講したS級コーチ育成講習会について報告する勉強会が催された。大会2日目には昨年に引き続き、愛知朝高サッカー部の金鐘達コーチ(JFA公認ゴールキーパーライセンスB級)によるゴールキーパー講習会も行われた。【在日本朝鮮人蹴球協会】

【大会成績】

−U−16大会

 @東京ㄱA京都B大阪ㄴ

−U−14大会

 @東京A京都B神戸

[朝鮮新報 2008.2.6]