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在日バスケ協会のページ

在日朝鮮初級、中級学校関東選手権

 第11回関東地方初級学校バスケットボール選手権大会と第28回関東地方中級学校バスケットボール選手権大会が1月12〜14日、東京朝鮮第4初中級学校、朝鮮大学校、東京朝鮮中高級学校の各体育館で行われた。

 ●初級部

埼玉(初級部男子)

東京第2(初級部女子)

 埼玉朝鮮初中級学校と西東京朝鮮第2初中級学校による男子決勝は、昨夏の「ヘバラギCUP」決勝と同じ組み合わせ。高さに勝る埼玉に対し、西東京第2は組織的なディフェンスで臨んだ。

 試合が動いたのは第2クオーター。埼玉が得点すると西東京第2もゾーンディフェンスに切り替え、インサイドを固めた。前半は埼玉が16−7でリードした。

 後半に入り、西東京第2は巻き返しを図るべくシフトチェンジ。一方の埼玉はミドルシュートを3本連続で決めた。

 最終クオーター、西東京第2はドライブからエンドワンで巻き返すも、総合力で勝る埼玉が34−19で勝利。3年間の絆を武器に3冠を達成した。

 女子決勝(東京朝鮮第2初級学校×埼玉初中)も、夏の「ヘバラギCUP」の再現となった。先制したのは東京第2。持ち前のランニングバスケットを駆使し、エンドからの速攻で得点を重ねていった。東京第2は相手ディフェンスを突破し得点。埼玉は第2クオーターで、ハイポストからのドライブで連続ポイントをあげた。結局、得点を重ねた埼玉が前半を21−13で折り返した。

 後半になると、東京第2は埼玉のガード陣を前線から苦しめ点差を縮めた。しかし、埼玉はリバウンドからチャンスを作り追いつかせない。試合は最後の1秒までもつれ、ファーストブレイクの早さで東京第2が40−39で競り勝った。

 初級部大会では予選から好ゲームが続き、指導者、選手らに学父母らすべての人たちが惜しみない声援を送った。

 ●中級部

西東京第1(中級部男子)

東京(中級部女子)

 男子決勝は前評判どおり、東京朝鮮中高級学校と西東京朝鮮第1初中級学校のカードとなった。

 序盤は西東京第1のペースだった。しかし第2クオーターで東京はミドルシュートを決め巻き返した。第3、4クオーターは一進一退の攻防が展開されたが、64−62で西東京第1が勝利を収めた。

 女子決勝は東京と東京第4の対戦となった。東京第4の変則的なダイアモンドディフェンスに苦しんだ東京は、リバウンドなどでリズムをつかんだ。第3クオーターでは東京第4が反撃。ドライブ、連続スリーポイントシュートなどで4点差まで迫った。

 しかし激しいプレッシャーで攻めきった東京が55−40で優勝を決めた。

 中級部大会では、男女ともに強いプレッシャーディフェンスが光った。

【大会成績】

−初級部

 男子 @埼玉A西東京第2B東京第4
 女子 @東京第2A埼玉B東京第4

−中級部

 男子 @西東京第1A東京B東京第5
 女子 @東京A東京第4B東京第1

編集後記 「すばらしい決勝戦」

 今大会、関係者、観客らは「すべてがすばらしい決勝戦だった」と感想を述べていた。とくに、初級部女子決勝戦は近年まれに見る大接戦で、ひとつのゴール、ファウルが試合結果を左右するものとなり、会場を熱気と興奮に包んだ。子どもたちは、この経験を絶対に忘れないだろう。2006年夏、在日朝鮮学生初級部バスケットボール連盟(コリア・ミニバスケットボール連盟)が結成され、指導員の向上心が高まり、各チームのレベルがあがった。これにより大会中、観客を飽きさせない好ゲームが増えた。とくに近年、神奈川勢のレベルアップは目を見張るものがある。しかし、日本のクラブチームが出場する大会では、選抜チームを組んでも1、2回戦で負けてしまうのが残念だ。これからは指導員の連携をさらに深め、練習内容を共有し合同練習などを定期的に行い、日本の大会で活躍できる選手を育てていくことが課題であろう。

 また今回、体育館の暖房費をまかなってくれた方々にも感謝したい。「友情、微笑み、フェアプレー」を基本に、これからも心身ともに健全な選手たちを育てたい。【コリアンバスケットボールネット編集部】

[朝鮮新報 2008.2.6]