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「白頭山賞」フィギュアフェスタ大盛況 国内、海外選手ら 氷上で共演

 【平壌発=呉陽希記者】第17回「白頭山賞」フィギュアフェスティバルが15〜17の3日間、平壌の氷上館で行われ、朝鮮と海外7つの国のフィギュア選手らが参加した。

有名選手の出演

観客に手をふる外国の選手たち

 金正日総書記の生誕(2月16日)に際し、1992年から行われている同フェスティバルには国内のフィギュアスケート選手をはじめ海外の選手らも参加してきた。海外のフィギュアスケート選手が参加する唯一の国内イベントだ。

 開幕式が行われた15日のプログラムは国内のジュニア、シニア選手らによる団体演技、国際大会の出場経験がある選手らによるデモンストレーション、「氷上の選手権タイトル保持者たち」と題する海外ゲストらによるプログラムの3部構成で行われた。

 フェスティバルに参加したのはロシア、ハンガリー、ブルガリア、ベラルーシ、ウクライナ、スペイン、フランスの選手14人と朝鮮の選手ら。

海外ゲストらの競技 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 外国の選手らは、それぞれの演技とともに「白頭の馬蹄音(백두의 말밥굽소리)」「雲越え恋しい将軍星へ(구름넘어 그리운 장군님께)」など朝鮮の曲にあわせた団体競技も披露した。

 中でも、フランスのシュリャ・ボナリー選手はサービス精神旺盛な演技で観客らの人気を集めた。

 ボナリー選手は昨年に続き二度目の出場だ。93、94、95年の世界選手権女子で2位を獲得、94年のリレハンメル(ノルウェー)冬季オリンピックでは4位に入り、99年からプロとして活動している。同フェスティバル参加直前にはスイスで公演を行い、この後は日本での公演に出演するという。

 ボナリー選手は訪朝の感想について、「とても気に入っている」「観客らの反応がよく、滑るのがとても楽しかった」と話した。

フィギュアの人気

公演を観覧する平壌市民たち

 朝鮮フィギュア協会のキム・ジュンシプ書記長(49)によると、朝鮮でフィギュアスケートが始まったのは1960年代末。より一般的になったのは1981年の氷上館建設以降だ。

 キム書記長は、「1990年代以降、国内ではフィギュア人気が高まっている。親に連れられて習いにくる3、4歳の子どももいる」と説明する。

 5年ほど前まではロシアから講師を招いて技術などの手ほどきを受けていたが、現在は国内の指導陣もそろったという。

 キム書記長は、同フェスティバルで国内の選手らが海外選手と同じリンクで滑ることについて、「とてもいい刺激になっている。部分的な面では朝鮮の選手が海外の選手よりも難度の高い技術をクリアすることもある」と述べた。

 また、「今後も同フェスティバルをはじめとするイベントを通じて、海外選手との交流を深め、朝鮮フィギュアのレベル向上を推し進めていきたい」と抱負を語った。

[朝鮮新報 2008.2.18]