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朝鮮選手団 北京五輪 11競技に63人が出場

サッカー、柔道、重量挙げなど

 8月8日から24日まで中国・北京で行われる第29回夏季オリンピック競技大会(北京五輪)に朝鮮から63人の選手が11の競技に出場する。世界中のアスリートが集う4年に1度のスポーツの祭典で、朝鮮選手の活躍に内外同胞の期待が高まっている。

3大会ぶりの金へ

アジア王者として活躍が期待される女子サッカー代表

 朝鮮オリンピック委員会が明らかにしたところによると、サッカー(女子)、柔道(男女)、卓球(男女)、重量挙げ(男女)、レスリング(男子フリースタイル、グレコローマン)、ボクシング、体操(女子)、射撃(男女)、マラソン(男女)、アーチェリー(女子)、水泳(男、女高飛び込み、シンクロ)競技にそれぞれ出場する。

 今大会も柔道、重量挙げ、レスリング、ボクシング、射撃など過去の大会で好成績を収めてきた伝統的な得意種目でメダル獲得の期待がかかる。

 選手団には女子柔道のケ・スニ選手をはじめ、過去のオリンピックや国際大会で活躍し今大会でもメダル獲得が有力視される実力者が多く顔をそろえた。

 1996年アトランタ五輪の48キロ級で優勝し、01年から世界選手権を4連覇中のケ・スニ選手は今回が4度目の五輪出場。シドニーでは銅、アテネでは銀と、今一歩のところで優勝を逃してきただけに、今大会にかける意気込みには並々ならぬものがある。57キロ級で金メダルの有力候補だ。

 女子柔道では、06年のアジア大会優勝、07年の世界選手権3位のアン・クメ選手(52キロ級)にもメダル獲得の期待が寄せられている。

アトランタ五輪以来12年ぶりの金メダルを狙うケ・スニ選手

 ほかの競技でも、前回アテネ五輪のボクシング・フェザー級で銀メダルを獲得したキム・ソングク選手や、昨年の重量挙げ世界選手権で金メダルに輝いたチャ・グムチョル選手、同じ大会で銀メダルを獲得し今回が3大会連続の五輪出場となるイム・ヨンス選手、アテネ五輪銅メダリストのキム・ジョンス選手(射撃)などが注目の選手。

 また、圧倒的な実力で予選を突破した女子サッカーチームも今大会での活躍が期待されている。

 女子サッカーは近年、朝鮮のスポーツ分野で最も大きな成長を遂げた競技のうちの一つ。初出場ながら、アジア王者の実力を発揮して上位進出、メダル獲得を目指す。

 朝鮮は04年のアテネ五輪に36人の選手を派遣、銀メダル4つ、銅メダル1つを獲得した。00年のシドニー五輪では銀メダル1つ、銅メダル3つという成績にとどまった。

 1996年のアトランタ五輪以来、12年ぶりの金メダル獲得を目指す選手らの士気は高い。現在、大会開幕を2週間後に控えて、選手らは出場種目別に最終調整段階に入っている。

 一方、今大会では00年のシドニー五輪以来続けられてきた開幕式の北南共同入場は行われない見込み。また、昨年10月の北南首脳対面と10.4共同宣言で合意された、西海線列車を利用した五輪共同応援団派遣も、南朝鮮の李明博政権発足に端を発した北南関係の凍結状態が続く中、実現が困難な状況だ。

 北南朝鮮はそれぞれ独自の応援団を派遣する。それ以外にも、地元の在中同胞をはじめ世界各国から在外同胞が応援に駆けつける予定だ。

北京五輪に出場する朝鮮代表選手

[朝鮮新報 2008.7.23]