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〈北京五輪開幕直前@〉 朝鮮選手の意気込み 金メダルで期待に応える

 北京で行われる第29回夏季オリンピック競技大会(北京五輪)の開幕が目前に迫っている。朝鮮は今大会に11競技60余人の男女選手が出場する。出場選手の意気込みを2回にわたって紹介する。(陽)

女子サッカー 「団結力と闘志で必ず金」

リ・クムスク

 アジア地域最終予選で連戦連勝。予選での総得点は51、失点は0だった。

 北京五輪の女子サッカー競技には12カ国が参加する。朝鮮は1次リーグでグループFに入った。「死のグループ」と呼ばれているグループFには、朝鮮のほか昨年女子W杯優勝のドイツ、2位のブラジル、そして世界ランキング25位のナイジェリアが属している。

 朝鮮女子の世界ランキングは6位だが、五輪参加は今回が初めて。グループFのドイツとブラジルはアテネで銅と銀を獲得、ナイジェリアも8強入りした。

 強豪に囲まれたが、朝鮮チームの表情は自信と楽観に満ちている。

 チームの目標は、あくまでも「優勝」だ。

 キム・グァンミン監督は、金メダル獲得のためには、「グループ予選でのたたかい方が重要だ」と話す。

 代表には経験豊かな選手たちが選ばれた。昨年、世界女子選抜チームのFWに選ばれたリ・クムスク選手をはじめ、キル・ソンヒ(FW)、キム・キョンファ(MF)、ホ・スンフィ(MF)、ソン・ジョンスン(DF)、チョン・ミョンヒ(GK)選手などが注目の選手だ。

 キル・ソンヒ、キム・キョンファ、チョン・ミョンヒ選手は、2006年9月のU−20(20歳以下)女子世界選手権大会(モスクワ)での優勝に大きく貢献した。そのときはドイツを2−0、メキシコ、スイスを4−0、フランスを2−1、ブラジルを1−0、中国を5−0で下した。

 当時の大会で活躍した選手たちを中心とした現在の代表チームは、今年6月にベトナムで行われたAFC女子アジアカップで優勝。朝鮮女子チームはこれまでにアジアタイトルを5回手にしている。昨年9月、中国で行われたW杯ではベスト8入りを果たした。

 キム・グァンミン監督は、チームが「今まで積んできた経験と潜在能力を元にグループ予選を勝ち進む展望がある」と自信ありげだ。

 朝鮮サッカー協会のキム・ジョンス書記長も、「国内チームとの練習試合を通じて代表チームが抱えていた一連の欠点がほとんど克服された」と指摘する。

 現在18人の選手たちの士気は高い。フィジカル、メンタル的にもいい状態にあるという。

 選手たちは建国60周年(9月9日)を迎える今年、五輪優勝を果たして祖国の人びとと在日同胞をはじめとする海外同胞の期待に応えたいと意気込んでいる。

 主将のリ・クムスク選手は、「ベスト8にとどまった昨年のW杯での経験と教訓を分析して、これまで準備を着実に行ってきた。世界の強豪との試合にチームの団結力と強い闘志、独自の戦術で堂々と挑みたい。決して怯まず世界の舞台で朝鮮女子サッカーの『神話』を創造したい」と抱負を語った。

重量挙げ 新人の台頭、復活の兆し

チャ・クムチョル

リ・キョンソク

イム・ヨンス

キム・チョルチン

オ・ジョンエ

ホン・ヨンオク

パク・ヒョンスク

 男子4人、女子3人の計7人が出場する。

 選手らは昨年タイで行われた第76回世界男子重量挙げ選手権大会と、第19回世界女子重量挙げ選手権大会に出場して五輪参加資格を獲得した。

 イム・ヨンス(男子)、パク・ヒョンスク(女子)の両選手以外は今回が初の五輪参加。

 近年、国際舞台で成果の乏しい男子は、昨年の世界選手権大会出場と五輪参加資格獲得を機に復活の兆しが見え始めたと専門家は指摘する。

 チャ・クムチョル選手(男子)は世界選手権大会のスナッチ、ジャーク種目でそれぞれ銀を獲得、総合1位で金メダルに輝いた。

 チャ選手は「身体、技術的な準備も重要だが精神力の高さも不可欠。まだ新人だが、必ず優勝したい」と強気だ。

 男子はチャ選手の他にイム・ヨンス、キム・チョルチン、リ・キョンソク選手が出場する。

 一方、女子のパク・ヒョンスク、ホン・ヨンオク、オ・ジョンエ選手は、世界選手権を制しアテネ五輪で銀メダルを獲得するなど第一人者として活躍したリ・ソンヒ選手の後に続く決意にあふれている。

 オ選手は「北京では先輩の功績に恥じぬようベストを尽くす」と語った。

ボクシング 「アテネの悔しさ忘れない」

 キム・ソングク選手は、昨年の第14回世界ボクシング選手権大会(シカゴ)ライト級で3位となり、五輪参加資格を獲得した。

 五輪開幕を控えたキム選手は、「4年前の悔しさを繰り返さない」と意気込みを語る。

キム・ソングク

 キム選手が忘れられずにいる「4年前の悔しさ」とは、金メダルを目指した04年のアテネ五輪フェザー級で銀メダルにとどまったことだ。

 ピョン・ソンオ監督によると、キム選手はアテネ五輪を新たな出発のきっかけにして、4年間自らの肉体、技術、戦術的な欠点を克服するために努力を重ねた。

 今回、キム選手は階級をフェザー級からライト級に上げて、よりハードな練習を行った。

 昨年モンゴルで行われた第24回アジアボクシング選手権大会(ライト級)で金メダルを獲得した。今年5月の第1回国際ボクシング連盟会長杯(中国・台北)でも優勝した。

 ピョン監督は「キム選手のコンディションは良好でモチベーションも高い。北京では存分に力を発揮するだろう」と本番での活躍に期待を寄せた。

卓球 将来性ある選手で挑む

リ・チョルグク

チャン・ソンマン

キム・ヒョクポン

キム・ジョン

キム・ミヨン

 男子3人、女子2人の計5人が出場する。

 朝鮮の卓球界は北京五輪を前に将来有望な選手の育成に励んだ。

 男子のリ・チョルグク、チャン・ソンマン、キム・ヒョクポン選手、女子のキム・ミヨン、キム・ジョン選手は、今年3月に香港で行われたオリンピックアジア大陸予選で好成績を収め、北京への切符を手にした。

 5人全員が五輪初参加だが、関係者は「勝算はある」と自信を見せる。

 本番を前に選手たちの表情も楽観的だ。

 キム・ミヨン、キム・ジョン選手は第48回世界卓球選手権大会(ドイツ・ライプチヒ)と、第49回世界卓球選手権大会(中国)、第15回アジア競技大会(カタール)、第18回アジア卓球選手権大会(中国)などで好成績を収めている。

 アン・ヨンイル監督は、「わが国の女子選手の実力に他国の卓球専門家の注目が集まるだろう」と話す。

 3人の男子選手も五輪に備えて猛訓練を行ってきた。

 リ、チャン、キムの3選手は「目標に向けて励んでいる」と話す。監督は、「五輪を機に朝鮮男子卓球のイメージを回復したい」と決意を語った。

アーチェリー 「姉妹」で活躍を誓う

クォン・ウンシル

ソン・ヘヨン

 アーチェリー競技に出場するクォン・ウンシル選手とソン・ヘヨン選手は、中学生のころ、学生課外サークルでアーチェリーを始めた。サークルでその将来性を認められ、選手として体育団に入団した。

 クォン、ソン両選手は、第44回世界アーチェリー選手権大会(07年、ドイツ)で五輪参加資格を獲得。両選手ともに五輪初出場だが、これまでに第14回アジアアーチェリー選手権大会(05年、インド)、第15回アジア競技大会(07年、カタール)に出場している。

 チョン・ヨングン監督によると、クォン選手とソン選手は所属するチームが異なるが、五輪本番に向けた練習を開始して以来、実の姉妹のように共同生活を送っているという。

 クォン選手は「朝鮮では誰もが建国60周年を輝かせるために奮闘している。私も大会で好成績をおさめるために最善を尽くす」と決意を語った。

[朝鮮新報 2008.8.1]