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〈北京オリンピック〉 朝鮮ウエイトリフティング界 初の金メダル

パク選手 最後に見せた精神力 「朝鮮民族すべての誇り」

 【北京発=李東浩記者】北京オリンピックで朝鮮に一つ目の金メダルをもたらしたウエイトリフティング女子63キロ級のパク・ヒョンスク選手(23)は、地道な練習で培ったパワーと精神力で女王の地位を手にした。

真面目な練習実り

3回目に135キロを見事に持ち上げたパク選手

 「練習どおりの記録を出し、共和国創建60周年を好成績で祝おうという思いで競技に臨んだ。まさか1位になれるとは思っていなかった」

 パク選手は今大会を控え、いつもよりさらに練習に力を注いだ。とくに筋力トレーニングを強化し、技術的な動作を体にたたきこんできた。そしてなによりも、朝鮮の選手たちが基本としている強い精神力を身に付けることを心がけた。これが金メダル獲得の大きな要因だと語った。

 実際、パク選手はクリーン&ジャークで2度失敗し失格の危機に直面したが、最後に強い精神力を発揮し135キロを挙げ優勝した。このときを「強い気持ちで臨めば必ず成功できるという信念を持って挙げた」と振り返った。

 パク選手が選手生活を始めた頃のことを知る応援団の一人は、彼女の普段から練習に取り組む真面目な姿勢を高く評価し、それが結果に繋がったと指摘。「朝鮮民族すべての喜びであり、誇りである」と語った。

表彰台で声援に応えるパク選手

 パク・ヘジョン監督は「パク選手は誰よりも練習をたくさん積んだ。足りないものと言えば体が小さいこと。それを考慮すれば今回の結果は素晴らしいものだ。人よりつらい思いをして涙もたくさん流し、そうした過程を乗り越え得た金メダルだ」と語った。

 パク選手の身体能力、とくに立ち上がるときの足の力の強さに注目してきたパク監督は「すごく真面目で、体が痛くても乗り越えなければならないとなれば強い意志でそれを克服する選手」だと評価した。

銅メダル、入賞も

 また、ウエイトリフティングでは女子58キロ級でオ・ジョンエ選手(24)が銅メダルを獲得した。

監督と抱き合って優勝を喜ぶパク選手

 オリンピック初出場のオ選手は、スナッチ95キロ、クリーン&ジャーク131キロの合計226キロを見事に挙げた。だが、2位のロシアの選手とは合計で1キロ差。「もっと高い順位を狙っていただけに残念だ」と悔しがった。

 銅メダルは十分評価される成績だが、彼女の思いはもっと先にあるようだ。表彰台で共和国国旗を眺めながら「次は必ず1位になって祖国の栄誉を轟かせたい」と誓った。

 メダルの期待が高かった男子56キロ級のチャ・グムチョル選手(21)は5位、69キロ級のキム・チョルチン選手(30)は6位に入賞した。

 チャ選手は「体重調整に失敗してしまった」と悔しがった。21歳と若い選手だけに今後の成長が期待される。

[朝鮮新報 2008.8.18]