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〈第30回コマチュック〉 よもやま話

歴史を振りかえる写真展

 会場では3日間、大会の30年の歴史を振り返る数百点の写真が展示された。

 1979年6月、千葉と東京で行われた第1回大会の写真を先頭にプロ選手、朝鮮国家代表として活躍している選手たち、指導者として育成に励む教員、在日同胞社会の発展のために尽力する3、4世たちの「コマチュック」時代の姿などが飾られた。

 写真展は連日、幼き頃の自分の姿や夫の姿を探す人、アボジや恩師たちの姿を探す人などで賑わった。

 大会参加選手たちも、「コマチュック」時代の鄭大世、安英学選手の写真に釘付けになっていた。

学父母たちを応援

 キムチ、チヂミ、朝鮮風冷麦にビール。

 会場入り口には、尼崎初中オモニ会の売店が設けられた。

 オモニたちは大会の成功に一役買おうと3日間、朝4時に起きて準備に取り掛かった。

 朝鮮風冷麦だけでも一日に300個以上が売れたという。

 高校生になる息子が元コマチュック選手で、今は娘が朝鮮学校に通うオモニ会の金正子会長は「かつて千葉で大会が行われた時、同胞たちが遠くから訪れた学父母たちのために力を尽くしてくれた。今回は私たちの地元に来てくれたのだから恩返しをしようと準備した」と語り、「同胞たちが喜んでくれて出店したかいがあった」とほほ笑んだ。

「小さな診療所」

 毎年、大会本部にはケガなど万一のために応急処置を施すための医療班が設置される。

 今年は、去年に続き大阪朝鮮体育協会傘下のトレーナー協会から派遣されたトレーナーたちが3日間、「小さな診寮所」を開いた(写真:張齢鐘トレーナー・長原整骨院・ナガハラ体操教室)。

 炎天下で行われるため、ケガだけではなく熱中症などにも十分注意するように呼びかけていた。

 ケガの治療や試合前のテーピングなど、選手たちのコンディションをサポートしながら子供に付き添っている学父母や教員たちにケガの症状を教え、どうケアしていけば良いのかなどについてもアドバイスしていた。(文と写真=盧琴順記者)

[朝鮮新報 2008.8.20]