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〈サッカーW杯アジア地区最終予選〉 朝鮮、南と引き分け

今年4度目の対戦も勝敗つかず

 サッカーの2010年W杯南アフリカ大会アジア地区最終予選でグループBの朝鮮は10日、中国・上海で南朝鮮との試合に臨み、1−1で引き分けた。サウジアラビアと並び同グループ暫定首位をキープした。試合には在日同胞の安英学、鄭大世選手がフル出場し、見せ場も作った。北南戦は2月の東アジア選手権、W杯アジア地区3次予選の2試合と合わせ4戦連続の引き分け。

在日同胞選手、フル出場

先制点を決めて喜ぶ朝鮮の選手たち [写真=聯合ニュース]

 朝鮮はDF5人を自陣に並べじっくり守り、ボールを奪ってからのスピードあるカウンター攻撃を再三披露。前線の鄭大世選手にロングボールを蹴り込み、これを基点にサイドの攻撃陣がスペースに走りこむ速攻で相手ゴールを脅かした。

 後半に入り立て続けにチャンスを作った朝鮮。13分には南朝鮮DFラインの背後に出たボールにムン・イングク選手が走りこみ相手GKと1対1に。しかし、惜しくもシュートははじかれた。

 しかし後半18分、朝鮮はFKからのボールを鄭大世選手が頭でつなぎ、ゴール前に上がったボールをホン・ヨンジョ選手がヘディングで流し込もうとしたところを南朝鮮の主将、キム・ナミル選手に引っ張られPKを得た。これをホン・ヨンジョ選手が落ち着いて決め先制した。ゴールを決めたホン・ヨンジョ選手に安英学、鄭大世選手が駆け寄り祝福した。

 一方、南朝鮮は後半23分、ペナルティーアーク付近でキ・ソンヨン選手が右からのセンタリングを胸でトラップ、後方に倒れ込みながらそのままボレーシュートを打った。

 シュートに勢いはなかったが、バウンドするボールに飛び込んだGKのリ・ミョングク選手がキャッチングミスではじき、同点ゴールを許した。

 その後、南朝鮮の連続的な攻撃を堅い守備でしのいだ朝鮮は、鄭大世選手にロングボールを集めた。後半39分にはGKからのロングキックを受けた鄭選手がペナルティーエリア外から左足でシュートを放つも、右にはずれた。その直後にも右足でシュートを放ったが枠を捉えられなかった。

 試合後、鄭選手は「(南朝鮮とは)また引き分けたが、今回の試合を機にチームとしてのまとまりが出てきた。とくに守備から攻撃へ移るときの連携面だ。今後はさらに戦術をつきつめていきたい」と語った。

 一方、南朝鮮のサッカー解説者は「北の鉄壁の守備をどう崩すのか、グループBにとって鍵となる課題だ」と述べた。

 同試合に先立ち、朝鮮は6日に行われたアラブ首長国連邦との最終予選初戦(アウェー)に2−1で勝利した。イランとの第3戦(アウェー)は10月15日に行われる。

[朝鮮新報 2008.9.17]