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初挑戦のFCコリア 関東リーグ2部で2位

1部昇格への権利獲得

チームを引っ張ってきた盧英孝主将。最終戦でも左サイドから好機を演出した

 FCコリアが初参加の第42回関東サッカーリーグ(2部)を2位の好成績で終えた。4月6日に始まった同リーグは今月7日に後期最終戦が行われた。

 後期最終戦、FCコリアは流通経済大学(RKU)フットボールフィールドで行われたエリースFC東京戦に2−4で敗れた。この結果、この日まで2位だった飯能ブルーダーFCが勝ち点でFCコリアを上回り1部へ自動昇格した。FCコリアもリーグ2位で1部昇格権を保有しており、上部リーグであるJFLの結果待ちとなった。

 1位で関東リーグ1部へ昇格しようと並々ならぬ意気込みで後期最終戦を迎えたFCコリアの選手たちは、リーグ前後期戦10勝3敗のリーグ1位で同4位との最終戦に臨んだが、序盤にペースをつかめず16分に先制され、25分には追加点を許した。FCコリアは前半28分、後半11分に朴世訓選手(22)の得点で反撃しベテラン勢が中心となり闘志を見せたが、さらに加点された。

 試合後、李清敬監督はリーグ戦での善戦を評価しながらも、チームとしての力を向上させなければならないと厳しい表情を見せ、「われわれはこれからも前に進まなければならない。来期を見据えて11月に行われれるカップ戦(第1回KSL市原カップ)に臨む」と話した。

 10人の選手らに後方から声をかけ続けたGKの李成珍選手(25)は「団結力があった。新たな補強選手もすぐに溶け込んでいた」とリーグ戦を振り返る。また、「『1部昇格』という明確な目標があったからここまで来ることができた」と胸を張った。

 この日、帰途に着く選手らに次へのステップのため気持ちを切り替えようと声をかけていた盧英孝主将(29)。関東リーグに昇格し同胞の強い関心と期待を肌で感じてきた。

 「みんなよく闘った。初の挑戦で2位以内を目標にしていたので、結果には満足している。ここ(関東リーグ)で勝ち続けることが、朝鮮学校に通う子どもたちに夢を与えることになる。在日選手の『受け皿』チームとして、これからもがんばりたい」

 一方、FCコリアの朴世訓選手が得点9でランキング2位、皇甫永実選手(20)が得点6で同4位、丁明秀選手(28)が得点5で同9位だった。

 また、金載東選手(30)がアシスト7でランキング2位、尹星二選手(28)、丁明秀選手がアシスト4で同7位となった。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2008.9.17]