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FCコリア 関東1部に昇格 来年度からJFLに挑戦

「結果にこだわりたい」

FCコリアの選手たち

 FCコリアが関東サッカーリーグの1部に昇格した。20日の関東リーグ理事会で正式決定した。来年度から、日本フットボールリーグ(JFL)への昇格をかけて戦いに臨む。

 FCコリアは今年度、初参加の第42回関東サッカーリーグ(2部、4月6日〜9月7日)を2位で終えた。上部リーグであるJFLから2、3、4位チームがJ2リーグに昇格したが、関東リーグへの降格チームがないため、FCコリアが関東2部から1部に自動昇格した。

 1998年、当時の在日朝鮮蹴球団が東京都社会人リーグを制したものの、日本サッカー協会の準加盟登録団体規定により、関東大会出場は認められなかった。

 01年、準加盟登録団体規定が改正され在日外国人チームのJFL、全国社会人大会への参加が認められた。これを契機に02年、在日朝鮮蹴球団の流れをくむFCコリアは、非常設チームとして再出発した。07年には東京都社会人リーグで優勝し、関東大会でも準優勝。関東リーグ(2部)への昇格を果たし「風穴が開いた」一大事として注目を集めた。

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9月7日の関東2部リーグ最終戦(中央は黄永宗選手)

 今年度、昨年度までの主力に新たな戦力が加わり、関東リーグ戦(前後期、7チームによるホーム&アウェー方式)14試合を10勝4敗で乗り越えたFCコリア(1位チームは10勝3分1敗)。仕事を終えた後、週に数回の限られた練習にも関わらず、すでに選手たちは、来期を見据え意気込んでいる。

 東京朝鮮中高級学校サッカー部出身の尹星二選手(28)は、チームのベテランである徐慶民(37)、申載南(35)の両選手の名前をあげ、「先輩たちが守ってきた在日朝鮮人チームとしてのプライドを継承し、チームに貢献していきたい」と話す。また、地方出身で入団1年目の20代前半選手は、「在日朝鮮人のチーム、FCコリアで力の限り挑戦してみたい」と決意を披瀝する。

 関東リーグ昇格後、同胞の強い関心と期待を肌で感じてきた盧英孝主将(29)は、「気持ちを込め、結果にこだわりたい」と強調し、今後も勝ち続けることによって朝鮮学校の子どもたちに夢を与えたいと考えている。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2008.12.24]