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春・夏・秋・冬

 南朝鮮の李明博大統領は13日、就任後初の記者会見で朝鮮に対して「挑発的な言動に毅然と対処する」と述べた。2000年以後の北南統一へと向かう流れを否定し、米国との関係改善や「実用外交」などを主張しておいて「挑発」をうんぬんするとは

▼朝鮮側はこれまで、メディアなどを通じて再三にわたって親米保守的な「対北政策」に固執する限り、事態の深刻さは少しも解消されないばかりか、最終的には北南関係が破綻すると警告してきた。それにもかかわらず、こうした姿勢に固執しているところを見ると、朝鮮半島を取り巻く情勢を完全に見誤っているようだ

▼同様のことが日本にも言える。町村官房長官は14日の記者会見で、日本の対朝鮮独自「制裁」について「北朝鮮が前向きの対応を具体的に取れば日朝間の対話の促進にも役立ってくる」と発言。「制裁」措置の「正当性」を主張した

▼メディアもスクラムを組んで「制裁」延長の「正当性」を喧伝している。「制裁」発動後、朝・日間の諸問題は「拉致」も含め何一つ進展していないにもかかわらず、である。なかには、南朝鮮と連携し「対北朝鮮包囲網」を強化すべきだなどと主張したうえで、「対話に応じろ」と朝鮮を脅迫する論調すらある

▼「対話」と「圧力」は両立しないということは、朝鮮が言うまでもなく普通に考えれば理解できそうなものだが、南朝鮮や日本当局にはなぜ理解できないのか。日本のある識者が日本の現政権を「脳死政権」と評したが、南朝鮮当局にもこの言葉が当てはまるようだ。(国)

[朝鮮新報 2008.4.17]